押し売り

minimocha2012-04-09

Raphaelのことをまた。ライブ、嬉しい。平日だし多分行けないけど、そう思うと悲しいし、ライブ以外何かあるのかとかわかんないけど、やっぱり嬉しい。メンバーが話しあって集まる決断をしたっていうのや、こんだけの時間がかかったっていうのでもう何も言うことはない。もうその事実だけで嬉しいから不安とかあるし、考えだしたらこの12年の間の付随する色んなことが出てきて辛いので、感情的なだけのものを見せつけないで。それぞれの12年があるからそれを押し付けてこっちのイヤな思いまで引き出さないでほしい。

3月分

いつの間にか新年度。
あんまり変わらない日常。

3月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:6086ページ
ナイス数:67ナイス

残虐記 (新潮文庫)残虐記 (新潮文庫)
再読。実際に自分がケンジの部屋に入ったことがあるかのような錯覚に陥り、強烈な恐怖と嫌悪感を持ってしまうほどリアル。特に昼と夜では別人になってしまうケンジや、ヤカンから飲む水、空腹で食べるパン。ケンジに恋してしまった景子の気持ちはわからないけど、ああいう閉ざされた世界には何が起きてもおかしくないとかも…と思えてしまうところがある。やっぱり景子はケンジに会いに行ったんだろう。
読了日:03月31日 著者:桐野 夏生
あたしのマブイ見ませんでしたか (角川文庫)あたしのマブイ見ませんでしたか (角川文庫)
どの話もおかしさと少しの狂気と怖さを含んでいて面白かった。オバァがたくさん出てくるけどみんなかわいらしい。「復活、へび女」が好き。
読了日:03月30日 著者:池上 永一
李歐 (講談社文庫)李歐 (講談社文庫)
時代背景込みでとても壮大な話でわからない部分もあったけど、大陸に憧れて夢見る気持ちをなぞると鳥肌が立つほどの感激が流れ込んでくる。一彰には咲子と耕太との工場での暮らしの幸せも似合うし、李歐の横も似合う。こんなに桜って魅力的な花なんだなってこの小説読んで気付いた。
読了日:03月29日 著者:高村 薫
猫は密室でジャンプする (光文社文庫)猫は密室でジャンプする (光文社文庫)
正太郎シリーズで初の人間目線からの正太郎の話があって新鮮でした。「光る爪」が特に好き。猫の爪ってそんな感じになってるのかぁって猫にあまりなじみのないわたしとしては新鮮な驚き。
読了日:03月25日 著者:柴田 よしき
きみはポラリス (新潮文庫)きみはポラリス (新潮文庫)
三浦さんの恋愛小説は男性が凄く魅力的で安心して読める。「私たちがしたこと」が特に好きでした。あんなひんやりした温度感の高校生いたらいいなぁ。
読了日:03月23日 著者:三浦 しをん
パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)
忘れてしまいたい記憶や過去って誰にでもあるものだけど、その一部分だけ消したいと思っても記憶って少しずつ繋がっていて今の自分がいるので、都合のいいように消すことなんて中々難しいんだなと思った。嫌な思い出ももしかしたら消したくない大切な記憶と繋がっているのかもしれない。それにしても智彦は誰も責めなくて人が良いなぁ。
読了日:03月22日 著者:東野 圭吾
新・新幹線殺人事件 (ハルキ文庫)新・新幹線殺人事件 (ハルキ文庫)
本格ものは推理部分以外がおざなりになりがちだけど、犯罪被害者、加害者、その家族の人間関係が絡んでいて面白く読めた。長男・英明がしっかりしてる。
読了日:03月20日 著者:森村 誠一
鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)
この本を読んでいて三崎さんは喪失についての話が多いと気付いた。そして上手い。好きだったのは「覆面社員」最初はコミカルな話かと思いながら読んでいたら、リセットして自分をやり直したいと思う気持ちが分かるぶん、少し怖くぞくぞくした。
読了日:03月18日 著者:三崎 亜記
壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)壁・旅芝居殺人事件―日本推理作家協会賞受賞作全集〈46〉 (双葉文庫)
初めて読んだ、本格に徹底した皆川さんの小説。短いながら旅芝居の人間関係を書き込んであって、ミステリ以外の部分もさすが楽しめる内容でした。
読了日:03月17日 著者:皆川 博子
煙の殺意 (創元推理文庫)煙の殺意 (創元推理文庫)
どの話もなるほどーって思わされてミステリとしても面白いし、人物がとっても愛嬌があって楽しく、誰であっても魅力的。今読んでも古く無く、これだけ幅があるミステリ書ける人って中々いない。
読了日:03月16日 著者:泡坂 妻夫
制服捜査 (新潮文庫)制服捜査 (新潮文庫)
読みやすい警察小説。勧善懲悪のように絶対悪がいて、すべてすっきり解決するっていうわけじゃないところが好き。犯罪者だけが悪ではなくて、町の中にも小さな悪があり、その中で日常が送られているところがリアル。
読了日:03月13日 著者:佐々木 譲
四畳半神話大系 (角川文庫)四畳半神話大系 (角川文庫)
愛すべきダメ大学生。読んでいてただただ楽しい。平行に進む四つの話し、少しずつ歩む過程は違うけど結局小津との腐れ縁は続くし、明石さんとはハッピーエンド。誰もがそんなに大きくない世界で生きている。明石さんとの今後が気になる。もちぐまだけが平行世界に生きていなくて繋がっている不思議も楽しい。
読了日:03月11日 著者:森見 登美彦
ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫)
最初、メリキャットは空想好きなかわいい女の子だと思っていたけど、チャールズへの憎悪の強さから、あれ?ちょっと違うのかなと思い始めて、ああこの子は少し狂っているのかなと気付いたけど、その狂気は家族が亡くなる前からなのか後からなのか。前からなら何か原因があったのか、その辺が知りたい。メリキャットの自分の世界に閉じこもって誰にも入ってこさせたくない気持ちは分かる部分がある。
読了日:03月09日 著者:シャーリィ ジャクスン
誰よりも美しい妻 (新潮文庫)誰よりも美しい妻 (新潮文庫)
誰も慌てない、乱れない人達。時間とお金に余裕がある人はこういうもんなのかと、少しの嫌悪感と興味を持って読んでた。一番普通で、普通に綺麗な十和子が好きでした。
読了日:03月08日 著者:井上 荒野
レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫)
民間の大会社の役員、新聞記者、警察、地検などなど…が絡み合って壮大な話で難しい部分もあったけど面白かった。どの組織だってその一員になってしまうとその中での自分と個の自分とどうしていいか迷ったりするんだね、合田も半田も。合田の人間らしさが好き。加納と合田は今後どうなるんだろうか凄く気になる。
読了日:03月07日 著者:高村 薫
レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈中〉 (新潮文庫)
犯人側のレディ・ジョーカーの動きの詳細が中巻ではないので下巻でわかるのかと思うとわくわく。半田と合田がどう絡むのか。合田が動きだすと面白い。
読了日:03月05日 著者:高村 薫
レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)
男性ってきっと女性より仕事に対してこんな風に自負心が強いんだろうなって思えた。その辺の、他を出し抜きたいとか、見栄だとかをなんでこんなにも高村さんはわかるのかな。まだ上巻なので合田にはあまり動きがないけど、これからどう動いてくるのかファンとしては楽しみ
読了日:03月02日 著者:高村 薫

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

天地

minimocha2012-03-06

Raphael。そう。びっくりしすぎた。毎日そのことばっかり考えて頭痛がしてきた。復活なのか、どういう形態なのか、一夜限りとか、期間限定なのか、CDかDVDとかのリリースのみなのか…。もしかしてわたしの知っているRaphaelじゃないものかもと考えてみたけど、華月の誕生日になっているし…。その日に何が起こるかただただ怖いけど、メンバーの意思に反しているとかじゃない限り基本的には受け入れるつもりなので、批判的な意見は見ないようにしている今日この頃。

3月

月1回のこの読書メーターだけの更新にはしないようにしようと先月思ったのに。

2月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5664ページ
ナイス数:41ナイス

三月は深き紅の淵を (講談社文庫)三月は深き紅の淵を (講談社文庫)
再読。四つ章があるので四度本について楽しめる。一つ一つがぎゅっと濃いので読んだあと、お腹いっぱいな気持ちになる。再読してみて「あ、こんなところに烏丸響一の名前が」という発見もあったりするのが楽しかった。
読了日:02月29日 著者:恩田 陸
八日目の蝉 (中公文庫)八日目の蝉 (中公文庫)
寒い冬の日にぎゅっとした赤ちゃんの暖かい体温を感じたような錯覚を起こしてしまうようにリアルな感覚があった。母から娘への視線をすごく理解できてしまうのはなぜなんだろう。重い犯罪も絡んでいる内容だけど誰も悪人がいなくて(少しずるい男性はいたけど)、希和子と薫の二人が尊くて、このままずっと生活が続けばいいのに、恵理菜に希和子を嫌って欲しくないと願ってしまった。
読了日:02月27日 著者:角田 光代
ハル、ハル、ハルハル、ハル、ハル
スピード感があるそして乾いている3作でした。古川さんの作品は媚びない感じがあるけど特にそれを強く感じた。「ハル、ハル、ハル」3人の主人公のうちの1人、晴臣兄弟がとても好き。この兄弟のこれまでの話、これからの話がもっと読みたかった。
読了日:02月24日 著者:古川 日出男
七姫幻想 (双葉文庫)七姫幻想 (双葉文庫)
面白かったー。古代から平安、江戸までの史実に絡ませたミステリと少しの幻想要素。宮中の華やかな部分も、男女や親子の欲も森谷さんの文章でほんとに美しい世界になっていて、物語の世界にどっぷり浸かれて楽しかった。どの話も短編だけど濃い内。自分にもっと歴史の知識があったら良かったのに。
読了日:02月23日 著者:森谷 明子
ミス・マープルと13の謎 (創元推理文庫 105-8)ミス・マープルと13の謎 (創元推理文庫 105-8)
海外ミステリはよくわからない場合が多いけど理解しやすくさくさく読めた
読了日:02月21日 著者:アガサ・クリスティ
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
8人以外の山内祥子、角田春子、諏訪裕二とか少し名前が出てきた人が自殺者だったらいやだなぁと思いながら読み進めていたら、やっぱりかでそこは少しがっかり。春子が8人を魅力的な人物に見せるための引き立て役になってしまっていたのが悲しい。
読了日:02月18日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
8人の学校生活においての置かれた状況や人間関係はすごく理解できて、きっと誰もが考えたり、悩まされたことがだぶることがあるんじゃないかと思う。けど、そこでの対応がみんな凄く大人。取り乱していても、それを俯瞰で見ている自分自身もいる気がした。もっと残酷でもっと荒れてもいい。最初は校舎が閉鎖されたり、時が止まったり、すべてホラーでまとめてしまうなら残念だなと思っていたけど、取り込んだ自殺者が誰か明らかになってその理由もわかるだろうと考えるとわくわくする。
読了日:02月17日 著者:辻村 深月
アイルランドの薔薇 (光文社文庫)アイルランドの薔薇 (光文社文庫)
北アイルランド問題がもっと主軸に絡んで重い話かなと思ってたけど、そうでもなくさくさく読みやすかった。フジが頭切れすぎて、典型的な万能名探偵だった。
読了日:02月14日 著者:石持 浅海
写楽百面相 (文春文庫)写楽百面相 (文春文庫)
小さい謎が沢山詰まっていて、二三がする手妻のように何か楽しい気分になれる。制限されている中で、芝居や川柳、黄表紙などをみんなが楽しんでる感じがわくわくできた。二三が卯兵衛の秘密を知ってしまうところは切なかったが、二人ともまっすぐだったんだなぁ。谷風、雷電という伝説的な名前が出てきて嬉しかった。
読了日:02月12日 著者:泡坂 妻夫
鹿男あをによし (幻冬舎文庫)鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
鹿が喋ったりするありえない設定に、ホルモーの時の様にわくわくするかなと思ってたけどあまり入り込めなかった。中途半端にシリアス展開で、魅力的な人物がいなかった。そんな中唯一、藤原くんはかわいかった。先生が大学に戻ったその後が知りたいなぁ。
読了日:02月09日 著者:万城目 学
ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)
読了日:02月09日 著者:尾田 栄一郎
粘膜人間 (角川ホラー文庫)粘膜人間 (角川ホラー文庫)
怖い…というか気持ち悪いというか。特に雷太の暴力や、清美の処刑場面は言葉を追うのが辛いほど恐ろしかった。河童と溝口兄弟の関係や清美と家族の話は今後どうなるのかな、と興味を持って読めたので面白かった。河童が残酷で純粋。好みや慣れなのかもしれないけど自分には残虐な場面はきつかったー。
読了日:02月07日 著者:飴村 行
肝、焼ける (講談社文庫)肝、焼ける (講談社文庫)
俗っぽいなー、でもわかる。そんなこと言っちゃだめだって、でもわかる。の繰り返しで唸ることしかできない。表題作の「肝、焼ける」が一番好きでした。
読了日:02月06日 著者:朝倉 かすみ
シャングリ・ラ 下 (角川文庫)シャングリ・ラ 下 (角川文庫)
普通の人達が犠牲になりすぎていたり、小夜子が不死のように蘇ってくるのには違和感があったけど面白かった。モモコさんがぶっとんでいて、涼子が徹底的に完全悪なところなど脇役が生き生きしていた。最初、アトラスは倒される時が来るんだろうと思ってたので、あの圧倒的な存在に魅入られていた私は残念で仕方なかったけど残るなんて。それどころか次は「国際アトラス」だなんて。凪子のように考えただけで動悸が激しくなりそう。
読了日:02月04日 著者:池上 永一
シャングリ・ラ 上 (角川文庫)シャングリ・ラ 上 (角川文庫)
視界いっぱいどころか入りきらないアトラス。日時計のようにその影のせいで食に入る地上。アトラスを想像しただけですごくワクワクする。そのスケールに圧倒されていたら出てくる人物も侮れない人ばかりで、アクロバットに動いていく間にするするとストーリーが進んでいく。下巻も楽しみ。
読了日:02月02日 著者:池上 永一

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5313ページ
ナイス数:12ナイス

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)
天気がいい日の大きな木の枝葉の間から透かして見える空や、木漏れ日に染まっている体を眺めている様がリアルに想像できた。恩田さんの文章はほんとに旅愁溢れている。最初は二人とも冷静な頭のいい人だと思ってたら、男の狡さが露呈していく過程が面白かった。アキの相手のイヤな部分を見た時のサーッっと冷静にひいて行く気持ちの移りは残酷だけど凄くわかる。恋愛から困難が除かれたときに自分の気持ちが困難によって大きくなっていたことに気付くこともわかる。
読了日:01月30日 著者:恩田 陸
桜さがし (集英社文庫)桜さがし (集英社文庫)
ミステリというより恋愛の方が強く感じた。ああいう男女4人組がいたら好きになれない人が一人必ずと言っていいくらいいるがこの4人はみんな好きになれた。もちろん浅間寺も。柴田さんは自分の欲望に忠実だけど汚くない大人を書くのが上手いなぁ。このみんなの10年後が知りたいな。
読了日:01月29日 著者:柴田 よしき
凍りついた香り (幻冬舎文庫)凍りついた香り (幻冬舎文庫)
涼子も弘之も彰も母親もジェニャックもみんないい人なんだけど、どこか殺伐として残酷で。弘之が生きていくには繊細すぎたのだろうか。それとも世界には数式で割り切れないものと色んな香りであふれすぎているから?
読了日:01月27日 著者:小川 洋子
喜劇悲奇劇 (ハルキ文庫)喜劇悲奇劇 (ハルキ文庫)
名前が回文になっている人が殺される、一風変わったショウに出る人達。こういうどこかコミカルなところがミステリーと上手く合わさっているところや、主役がアル中のダメな七郎だったりするところが泡坂さんらしい小説で面白かった。終盤、いきなり芥子之助が活躍しだしたところにすこし戸惑ったけど、その奇妙さも泡坂さんの味と、キャラクターを愛するところだと思う。
読了日:01月26日 著者:泡坂 妻夫
仏果を得ず (双葉文庫)仏果を得ず (双葉文庫)
厳しい師匠から認められ大役を任せられる、過去に相方を亡くした人とコンビを組むことに、ミラちゃんの失踪、等々…定石通りだけど、全キャラクターがとても魅力的で飽きることなく楽しかった。人形浄瑠璃って 見たことないし、作中で健もそうだったように人間の欲に忠実そうな物語に共感できることはあまり無さそうだけど、だからこそ凄く惹かれた。是非見てみたいと思った。
読了日:01月25日 著者:三浦 しをん
七人のおば (創元推理文庫)七人のおば (創元推理文庫)
読みやすくてさくさく進められた。ミステリーものというより家族ドラマという感じ。今の自分のなかの常識じゃ考えられないひどい姉妹で、それでも一緒に住んでいられるのが不思議でしょうがなかった。テッシーへの扱いが酷くてもっと同情されるべき人だと思うけどなぁ。
読了日:01月23日 著者:パット・マガー
アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫)
解説にも書いてあったように、これが桐野さんの文章だろうかってくらいに他の作品とは違い、鋭い書き口じゃなく柔らかだった。特に「浮島の森」。過去を振り返る時、そこには自分の負のものがあったり、「作家は悪人でなければならない」とかその辺は桐野節が出ていたけど、時代もあってか冷静に感情をコントロールできている女性を描いていて今までにない感覚でした。でもやっぱり桐野さんは長編が好き
読了日:01月21日 著者:桐野 夏生
照柿(下) (講談社文庫)照柿(下) (講談社文庫)
合田ってこんな人だったけ?と「マークスの山」の合田と違うような気がして序盤は少し戸惑っていたけど、終盤、野田との関係を説明する合田に、ああこんなにも繊細で人間味溢れる人だったんだと凄く合田を好きになれた。人間一人に対する自分の気持ちは一人対一人じゃなく、そこに何人もの人と過去が絡んでできている関係なんだとひしひしと感じた。自分の気持ちにとまどう不快さ、自分のことがわからない不快さに溜息がでるほど共感。面白かった!
読了日:01月20日 著者:高村 薫
照柿(上) (講談社文庫)照柿(上) (講談社文庫)
野田の人間臭さに凄く共感できた。常に不快に生きているという野田。新たな不快の断片が入ってくると過去の不快も呼び起こされる感覚。わかるなぁとうなった。そして下巻へ
読了日:01月18日 著者:高村 薫
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)
面白かった!ドバムネキこわー。闇番いい人。風わいわい、悪い憑き物だと思ったら違った。と、キャラクターにとっても愛着沸いたし、読み終えるのがもったいなく、ずっとこの和ファンタジーホラーの世界観に浸っていたかった。それにしても沙智子が一番怖かった。
読了日:01月14日 著者:恒川 光太郎
むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
もっと記憶って微妙で曖昧だと思うんだけど、こんなに綺麗に思い出したりするものなのかな?って思った。ずっと秘密を守り続けた親と妹を守った佑介くんはすごい。
読了日:01月13日 著者:東野 圭吾
クラインの壷 (講談社文庫)クラインの壷 (講談社文庫)
20年以上前の作品とは思えないくらい、今、リアルに想像できる世界。もう数年経ったら実現できたりするんだろうか。ゲームの中身も別荘に逃げた後もどきどきはらはらできた。自分の感覚さえ信じられない怖さ、この本を持つ感覚さえ嘘なのかもと思える怖さ。
読了日:01月11日 著者:岡嶋 二人
ALONE TOGETHER (双葉文庫)ALONE TOGETHER (双葉文庫)
主人公にもサクラにも教授にもとても理屈っぽさを感じて誰にも共感できなかった。若い時って悩んでいるときはあんなにかっこよく、自分や他人に向き合えなくてもっと感情的でになってしまうし、それでいいと思う。
読了日:01月08日 著者:本多 孝好
マークスの山(下) (講談社文庫)マークスの山(下) (講談社文庫)
再読。水沢と真知子と一緒にずっと過ごしてほしかった。最後、水沢の眼球が熱でどろりととける場面が印象的。
読了日:01月07日 著者:高村 薫
マークスの山(上) (講談社文庫)マークスの山(上) (講談社文庫)
再読。照柿を読もうと思ったけど、前作をすっかり忘れていたので。
読了日:01月04日 著者:高村 薫

2012年1月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

そうだ

読書メーターを始めたのであった。ここ何年か手帳に読んだ本と一言感想を書いていたんです。今年は年が明けて手帳買いにいったらピンとくるものがなかったので読書メーターに記録することにしました。手帳は早めに買いに行かなんね。

子供未来戦争

minimocha2012-01-23

初場所が終わった。白鵬が独走が多い近年なので、誰でもいいから優勝争いして、誰でもいいから白鵬以外が優勝すればいいのにと思っていたけど、把瑠都優勝でもかなり冷めている。稀勢の里大関取りをかけた場所ですごく応援している自分がいて、あ、稀勢の里が好きだ…。と気付いた。琴奨菊のときも日馬富士のときも応援していたけど、より手に汗握り、熱くなっていた。「その時、自分のホントの気持ちに気付いた」少女マンガの台詞にもない。キモイ。今までは大相撲全体が盛り上がりますようにと観て来たけど、今年は稀勢の里の優勝を願っていきたい。今年もよろしくお願いします!2012年って何それ。未来の数字すぎる。と去年もtwitterに書いた。