8月分

急に寒くなってしまって買いだめしていたアイスを震えながら消費していく日々。非常に寒い。非情。
どんだけ読んでいるんだ、自分。

2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:30冊
読んだページ数:9359ページ
ナイス数:156ナイス

本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)
読了日:8月31日 著者:桜庭一樹
皆川博子コレクション3冬の雅歌皆川博子コレクション3冬の雅歌感想
読みながら、全篇に共通するのは狂気だなと思っていたら解説にその言葉が出てきて自分もそれを感じることができて嬉しかった。狂気を持っている人達ばかりだけれど、自分を守るために、生きるために狂うことを選んでいるから切ない。「魔術師の指」が好き。
読了日:8月30日 著者:皆川博子
週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫)週末は彼女たちのもの (幻冬舎文庫)感想
吉原もミナもおしゃれで完璧な二人だと思ってたので最初は苦手だと感じたけれど嫉妬したり、人には話せない部分を持っていたりで人間臭い部分を持っていて安心した。見目がいいだけに誤解されやすかったり、過剰に周りを警戒したりすることってあるのかもしれない。
読了日:8月28日 著者:島本理生
ぜんぶの後に残るものぜんぶの後に残るもの感想
飾らない文章で率直な思いをそのまま綴ってあるので、すっと入ってきて楽しいし心地よい。日常や思い出を面白くでも過剰ではないのでただ楽しめる。
読了日:8月28日 著者:川上未映子
幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)幽女の如き怨むもの (ミステリー・リーグ)感想
起きた事件そのものがどうなのかというより花魁の日常を辿るのが興味深かった。緋桜がしたことはその辛い生活があったとはいえ、同じ思いをしている花魁にも手をかけるのはどうなのか。言耶は優しさから同情しているのかもしれないけれどやっぱり許されることではない。
読了日:8月28日 著者:三津田信三
イッタイゼンタイイッタイゼンタイ感想
いつの間にか、気付いたら沢山の男たちがなおされていた。逃げた男女は無意識のうちになおしていたのだろうか。なおされた男もだけれど、なおした女も大きな存在に動かされていたとするとわくわくする。
読了日:8月26日 著者:吉田篤弘
フリーメイソン  ‐‐「秘密」を抱えた謎の結社 (角川oneテーマ21)フリーメイソン ‐‐「秘密」を抱えた謎の結社 (角川oneテーマ21)感想
よくわからないけれど何か怪しい結社という印象がなくなった。オカルトな部分は早々に切り捨てているし、沢山の有名人が参加している。友愛を掲げていながら入会するものを制限していたりする部分があるところも西洋の懐の狭い部分が表れていて普通の印象を受けた。
読了日:8月25日 著者:荒俣宏
たまさか人形堂物語たまさか人形堂物語
読了日:8月24日 著者:津原泰水
もう二度と食べたくないあまいものもう二度と食べたくないあまいもの感想
自分の意思だけじゃどうにもならない、わかっているけれどどうしようもない恋愛のお話たち。それでも流されるばかりじゃなくてなぜかおしゃれでかっこいい人物たち。「手紙」が好き。
読了日:8月24日 著者:井上荒野
うなされ上手うなされ上手感想
何も考えないで楽しめる。10年以上前に書かれたものなので時代を感じられて「こんなことあったなぁ」と懐かしかった。久々に漫画も読もうかな。
読了日:8月23日 著者:中川いさみ
水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)水魑の如き沈むもの (ミステリー・リーグ)感想
偲が座敷牢であった怪奇や正一があった黒い大きな影にも言耶が何かしらの説明をつけてくれると思ってたけれど言及がなかったのであれは不思議なものとしてとらえるしかないのかと思うと怖い。正一も小夜子にもしっかり罪を償ってほしかったし、言耶にも逃亡を手伝うようなことはしてほしくなかった。
読了日:8月22日 著者:三津田信三
深き心の底より (PHP文庫)深き心の底より (PHP文庫)
読了日:8月20日 著者:小川洋子
幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)
読了日:8月20日 著者:オスカーワイルド
玉磨き玉磨き感想
「新坂町商店街組合」が好きでした。理不尽に奪われる町・故郷。そこには自分の無力さと何か大きな力を感じられる。『失われた町』と似た世界感があって海を覗くと沈んだ町や商店街が見えるだなんてその退廃が美しい。
読了日:8月19日 著者:三崎亜記
桃色東京塔桃色東京塔感想
岳彦って上昇志向はあるけれど打算的じゃなくて感情的な部分と上手く折り合いをつけられる人だと思う。時間はかかったとしても日菜子といい関係を築けるはず。
読了日:8月18日 著者:柴田よしき
11 eleven11 eleven
読了日:8月17日 著者:津原泰水
アンハッピードッグズ (ポプラ文庫)アンハッピードッグズ (ポプラ文庫)感想
岳ってほんとにイヤな男だ。真緒も冷たいように感じるけれど干渉しないという優しさを持っている。突然切り捨てるようなことをするくらいなら他人の恋愛に関わらないほうがいい。
読了日:8月16日 著者:近藤史恵
小さいおうち小さいおうち感想
「家」って家そのものの造型や間取りもだけれど、そこに住む人達も含めて住み心地があるものなんだと思った。タキはそれを含めて全部が誇らしかったからあんなに尽くすことができたのかも。でも家よりタキの料理がおいしそうでしょうがなかった。
読了日:8月15日 著者:中島京子
隠蔽捜査隠蔽捜査感想
警察でも警察庁の官僚の小説って今まで読んだことなかったので新鮮でした。竜崎が中盤から何がきっかけか急に別人のようになってそれに馴染めずにとまどった。学歴やキャリアに固執する偏屈な人のままでもそれはそれで好きなんだけど。
読了日:8月14日 著者:今野敏
妖桜記〈下〉 (文春文庫)妖桜記〈下〉 (文春文庫)感想
史実と皆川さんが造りだす伝奇が相まって面白かった。蘇り恨みをはらすべく動く傀儡、突然崩れる身体と入れ替わるように白髪となって生き返る姫。妖しいものって美しくて怖い。
読了日:8月13日 著者:皆川博子
妖桜記〈上〉 (文春文庫)妖桜記〈上〉 (文春文庫)
読了日:8月11日 著者:皆川博子
臨床真理 (下) (宝島社文庫 C ゆ 1-2)臨床真理 (下) (宝島社文庫 C ゆ 1-2)感想
最初から最後まで割と定石通りの展開と人物で意外性はなかった。主人公や司が自分のことばかりで好きになれず、悪側が容姿も行動もあまりにも露骨すぎるぐらいで笑っちゃいそうでした。
読了日:8月10日 著者:柚月裕子
臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1)臨床真理 (上) (宝島社文庫 C ゆ 1-1)
読了日:8月9日 著者:柚月裕子
小さな男 * 静かな声小さな男 * 静かな声感想
何も大きなことは起こらないけれど二人の小さなこだわりや好きなことなど、ただただ普通の日常が送られる。その二人がどこで繋がるのかとワクワクする。
読了日:8月8日 著者:吉田篤弘
哲学の密かな闘い哲学の密かな闘い
読了日:8月7日 著者:永井均
サクリファイスサクリファイス感想
ロードレースがこんなにも格闘技のような要素もあり、チームで勝ちを取りにいくものと知らなかった。個人選手として魅力があっても他に有力な選手がいると自分を殺して相手のためにならなきゃいけないことはスポーツ選手にとって辛いだろうけれど、それに価値を見出す人もいればそれを背負って勝ちにいく人もいて、ほかの選手とも心理戦も大きいし他にない不思議なスポーツ。だから石尾のような魅力的な人がいるのかな。
読了日:8月6日 著者:近藤史恵
小袖日記小袖日記感想
源氏物語を読んでないと難しいのかと思ってたけれど何の問題もなく単体で楽しめし何となく源氏物語の雰囲気をつかめる。最後まで本来の小袖がどういう人なのかわからなかったので、入れ替わっていたときどうしていたのか少しでも知りたかった。
読了日:8月5日 著者:柴田よしき
境遇境遇感想
同じ境遇だからこその絆って全く問題ない。共通点があるからこそ人との共感があるし二人だけのものを感じることができるならなんだっていい。それにしても陽子ってなんだかんだで夫や家族と周りにいい人達に恵まれている。
読了日:8月4日 著者:湊かなえ
ブラバン (新潮文庫)ブラバン (新潮文庫)感想
他片は自分のことを「感情的」「情緒的」と言うけれど高校時代から感情を抑えることがてきているので他片の気持ちが読むことができず、何を考え何が好きなのかあまり伝わることがなくて、10代なんてもっと痛々しくてもいいのにともどかしさがあった。
読了日:8月3日 著者:津原泰水
冷血(下)冷血(下)感想
井上も戸田もそして合田もみんなあやういバランスの上でなんとか生きている人間がほとんどなんだと思わされる。二人が犯した罪を見ると極刑になるのは相当となるけれど同情や共感がないわけじゃないし、死刑と向き合う二人やその周りの人や刑事までのどこにぶつけたらいいかわからない感情が溢れてきて辛かったけれど、こんなに持っていかれるものは中々ない。
読了日:8月2日 著者:高村薫

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