6月分

暑い。今年も夏バテの予感。


2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8778ページ
ナイス数:163ナイス

お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)
読了日:6月30日 著者:桜庭 一樹
逢はなくもあやし (集英社文庫)逢はなくもあやし (集英社文庫)感想
篤史のことを信じるというよりもすがって生きている香乃が切ない。ただ信じて待つってほんとに辛いのだろうから、新しい支えになるようなものを見つけて香乃のように振り切ってしまうのが生きていくためにはしょうがないものかもしれない。篤史の母と祖父の存在が怖い。
読了日:6月29日 著者:坂東 眞砂子
少年十字軍 (一般書)少年十字軍 (一般書)感想
実際に子供たちの十字軍がいたなんて。この時代、純粋な子供や信心を持っている人ほど悲惨なことになっている気がする。癖があったり影があったり裏がある大人だちに振り回されるのはいつの時代も子供だけ。あとがきにあったアラブ視点からの十字軍も皆川さんに書いて欲しい。
読了日:6月29日 著者:皆川 博子
所轄刑事・麻生龍太郎所轄刑事・麻生龍太郎
読了日:6月27日 著者:柴田 よしき
あられもない祈りあられもない祈り感想
自分には愛される資格がない、自分が選ばれてしまうという不安に共感できる。相手と自分の遠いところを見つけて「やっぱり私達は無理」という安心を掴みたくなる気持ち。「わたし」は直樹にしても「あなた」にしても誰が相手でも同じことを繰り返してしまいそう。
読了日:6月26日 著者:島本 理生
モナ・リザの背中モナ・リザの背中感想
曇天先生とアノウエ君のコンビが好き。非日常を割とすんなり受け入れてしまっている二人。絵の世界を受け入れて受け入れられて、自分の世界を広げられる。
読了日:6月26日 著者:吉田 篤弘
マルコの夢 (集英社文庫)マルコの夢 (集英社文庫)感想
キノコって食べられるのもあれば毒キノコもあるし見た目もかわいかったり食べ物と思えないようなものもあったり改めて考えると不思議なもの。一馬が日本でマルコとどうなっていくのか気になるけれど、フランスのレストランとギョームとピコリも気になる。
読了日:6月25日 著者:栗田 有起
月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫)月神(ダイアナ)の浅き夢 (角川文庫)感想
山内って不思議な人。非道なことをしたと思えば人を助けたり。麻生さんを惑わすし、緑子には暴力的で好きになれないと思うけれど何か気になる。刑事でも間違うことってあるし、絶対悪って中々ない。その中で迷いながや生きている緑子や安藤、麻生が好き。
読了日:6月24日 著者:柴田 よしき
あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)あやつられ文楽鑑賞 (双葉文庫)感想
文楽もだけど落語、歌舞伎と興味がありつつも中々手が出せないでいる。面白そうだけれど難しそうで…。作品によってはわかりやすいものもあるようなのでそういうのから始めてようかなと。はまってしまって三浦さんのようにどっぷりになるのもいいなぁ。
読了日:6月22日 著者:三浦 しをん
針がとぶ Goodbye Porkpie Hat針がとぶ Goodbye Porkpie Hat感想
独立した話だと思っていたら少しずつ物語がリンクしているのが楽しい。凪いだ海のように穏やかなお話たちと登場人物たち。半島に行って雑貨屋に行って月と海を眺めてみたい。
読了日:6月21日 著者:吉田 篤弘
ディスコ探偵水曜日〈下〉ディスコ探偵水曜日〈下〉感想
時間に加えて空間も歪み、そこを自由に行き来するのでもう何がなんだかさっぱり。ディスコがそこで行き詰っている中でも水星Cは何もかも最初から超越している存在で不思議すぎるが好き。最後に急に小枝を意識し始めて二人でハッピーエンドになるのが無理矢理感はあるがよかったのかな。
読了日:6月21日 著者:舞城 王太郎
ディスコ探偵水曜日〈上〉ディスコ探偵水曜日〈上〉感想
次々と披露される推理。どれも辻褄はあっているけれどどれもぶっとんでいる。ディスコが謎を解明してくれたけれどこれからどうなるのか。時間がわっかになってどことどこが繋がっているのか。どこから逃れられるのか。
読了日:6月19日 著者:舞城 王太郎
あなたの獣あなたの獣感想
櫻田って変な人だ。もう少し上手く生きようと思えばできただろうにそれを自分から避けているのか、あれで精一杯だったのか。細切れに櫻田という人を知るので掴めた思ったらすり抜けていく不思議な人。好きにはなれないけれど、その人生を傍目からずっと観察してみたい。
読了日:6月17日 著者:井上 荒野
NHKにようこそ! (角川文庫)NHKにようこそ! (角川文庫)
読了日:6月17日 著者:滝本 竜彦
皆川博子コレクション2夏至祭の果て皆川博子コレクション2夏至祭の果て感想
「夏夏至の果て」が重厚で面白くこのコレクションに入っていてほんとに嬉しい。宗教を広めようとする方もそれを禁じる方も自分の利益を一番に考えていてその教義は二の次になっているけれどあれだけ沢山の人が犠牲になっていることに驚いた。揺るぎない信心を持つことって羨ましいけれど、ずっと間で迷い続けることも人間らしい。
読了日:6月16日 著者:皆川 博子
私立探偵・麻生龍太郎私立探偵・麻生龍太郎感想
麻生には幸せになってほしいけれど、練と一緒にとなると簡単にはいかないのだろう。このまま二人はずっと平行線のままな気がする。でもその少しの薄幸が似合っているところが麻生の魅力でもあってだからこそ応援したくなるんだろうな。
読了日:6月14日 著者:柴田 よしき
ザ・万遊記ザ・万遊記感想
一番はやっぱり篤志のことが印象に残っている。今までちらっと見ることがあったあの番組。今後はしっかり篤志の言動に注目して見てみようと思う。
読了日:6月12日 著者:万城目 学
それからはスープのことばかり考えて暮らしたそれからはスープのことばかり考えて暮らした感想
サンドイッチもスープも食べてみたい。安藤さん親子も好きだしあおいさんも好きだ。安藤さん親子が亡くなったお母さんとのことをどうやって乗り越えたのか乗り越えてないのか、教会には何をしに行っているのか気になることは沢山あるけれど、この親子ならきっと大丈夫だしお店もきっと上手くいくんだろう。
読了日:6月12日 著者:吉田 篤弘
ベーコンベーコン感想
井上さんらしい不穏さ、地に足がつかない落ち着かなさがあるものの他の小説より軽く何より食べ物がおいしそうなのでいつもよりじっくり物語りに浸れた。人間のずるいところやしょうがないと思ってしまうところに共感。「ほうとう」「クリスマスのミートパイ」が好き。アイリッシュシチューを作ってみたい。
読了日:6月11日 著者:井上 荒野
逆回りのお散歩逆回りのお散歩感想
公務員経験のある三崎さんならではのお話二編。ただの統合の話じゃなくて反対派と推進派の間で、それまでの自分の中途半端な流された生き方をしてきた聡美が自分の真実を探し出すというのが面白かった。「戦争研修」は「となり町戦争」の前の話が出てくるなんて思わなくて嬉しかった。香西さんとその弟がこうやってとなり町戦争に振り回されるんだなと知れてよかった。
読了日:6月10日 著者:三崎 亜記
楽園のカンヴァス楽園のカンヴァス感想
小さい頃から夢中になれるものを見つけられてそれに囲まれることが容易で周囲がそれに寛容な環境にいることが羨ましい。そして同じ思いを持っている人と大人になって出会えるなんてどれだけ嬉しいことだろう。アートじゃなくても何かこんなに自分にとって大きな存在があってそれに人生を傾けられたら幸せだなぁ。
読了日:6月10日 著者:原田 マハ
世界をやりなおしても生命は生まれるか?世界をやりなおしても生命は生まれるか?感想
生物や生命に留まらず宇宙や魂の話しにも繋がっていき生物学者ってこんなにも守備範囲が広いのかと驚いた。高校生との講義からの文章なので全然詳しくない自分にもわかりやすかった。知らないことを知っていくことって楽しい。地中や海中の生物の話をもっと知りたい。
読了日:6月8日 著者:長沼 毅
華胥の幽夢 十二国記 (講談社文庫)華胥の幽夢 十二国記 (講談社文庫)感想
このシリーズ通して楽俊が一番好きなので楽俊が出てくるだけで満足。今後の学校での生活も半獣っていうことで色々と大変なことがあるだろうけどジンクスをやぶって卒業してくれるはず。そしてその後の楽俊も気になる。
読了日:6月7日 著者:小野 不由美
黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)感想
天ってなんだろう、天の意思があるのなら確かに色んな不条理を解決してくれても良さそうなのに現実は沢山の不幸が溢れている。泰麒を救うことはできたけれど驍宗はどうなったのか気になる。驍宗は王としての器は何にも問題ないように見えるので驍宗の時代が長く続いてほしい。
読了日:6月6日 著者:小野 不由美
伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)伏(ふせ) 贋作・里見八犬伝 (文春文庫)感想
伏と人間の間に情はあるけれど馴れ合わないところが好き。相手のことは理解するしその物語に心を動かされることはあっても変わらない、狩るものと狩られるものの関係性が良い。伏達8匹が行き着いた「伏の森」の情景と蛍がとても綺麗だった。本家の「南総里見八犬伝」読んでみたいけれど読めるだろうか…。
読了日:6月4日 著者:桜庭 一樹
怪笑小説 (集英社文庫)怪笑小説 (集英社文庫)感想
「しかばね台分譲住宅」が好き。殺人という大きな事件を死体をつかって笑える展開にしてしまうところが楽しかった。さらりと何も考えないで読みやすい短編集。
読了日:6月2日 著者:東野 圭吾
木挽町月光夜咄木挽町月光夜咄感想
エッセイだけれど吉田さんが書く小説の中のお話に出てくるような吉田さんでそれが楽しかった。これまでのルーツや、本の話、音楽、と好きなもののことを知れてそれであの不思議な雰囲気の小説があるんだなぁと納得させられた。
読了日:6月1日 著者:吉田 篤弘

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