4月分

もう5月かぁ。早い。早いよ。暇だからいっぱい読んでる。

2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6988ページ
ナイス数:106ナイス

恋文の技術 (ポプラ文庫)恋文の技術 (ポプラ文庫)感想
手紙でも見栄を張ってしまったり、変な言い訳をしたり沢山笑えて楽しかった。文通のような手紙のやり取りを何年かしたことがあるけれど、郵便屋さんのバイクの音に敏感になるほど手紙が届くのを楽しみに待ったり何度も読み返したり、書くときも便箋選びを凝ったりこれでいいのかと確認してポストに投函したり楽しかったのを思い出した。
読了日:4月29日 著者:森見 登美彦
斜光 (角川文庫)斜光 (角川文庫)感想
殺人事件と弥宵の過去や隠していることがどう繋がるのか楽しみながら読めた。そして今までの泡坂さんの小説でも官能の要素はあったけれどここまで極めてあるのにどきどきした。2つの微妙にすれ違い、少し重なっている物語が最後に合わさっていくのが見事でした。
読了日:4月28日 著者:泡坂 妻夫
聖少女 (新潮文庫)聖少女 (新潮文庫)感想
思春期のときって近親憎悪を感じることはあったけれど未紀のように憧れを持つことはなかったので不思議な感覚。少女性って持っている人と持ってない人に分かれるものなのかもしれない。少女でありながら自分の女性を意識しているのが未紀っていう人なのかも。後半少し理解しにくい部分があったけれど桜庭さんの解説を読んでなんとなく理解できたような気がする。
読了日:4月27日 著者:倉橋 由美子
コトリトマラズコトリトマラズ感想
不倫だけどどろどろしてなくて、当事者3人共に相手をなじったり現状からの大きな変化を求めたりしないから変化がないままの関係が不思議。奥さんが倒れるという大きな出来事があっても母親の話しを聞いても結局、倒れる前となんら変わらない3人の位置を華は続けていくことにしていてもうちょっと変化があったらなぁと思ってしまった。
読了日:4月25日 著者:栗田 有起
夕映えの人夕映えの人感想
家族って好きでも嫌いでもこうやって続いていくし、子に孫に繋がっていくものなんだなと思わされる。時代は違っても家族の形ってそう変わらない。仕事で大変な思いをしていたり兄弟間で意見が合わなかったりとあったけれど、こういう淡々と過ごす日々ってあこがれる。
読了日:4月24日 著者:加賀 乙彦
月の影 影の海(下) (講談社文庫)月の影 影の海(下) (講談社文庫)感想
ただ陽子が精神的にたくましくなっていくだけじゃない物語で、厳しいことが多くてでもその中にも楽俊のような癒される存在もいて楽しい物語だった。他のシリーズ作品で景麒や楽俊が出てくるといいなぁ。
読了日:4月23日 著者:小野 不由美
月の影 影の海(上) (講談社文庫)月の影 影の海(上) (講談社文庫)
読了日:4月22日 著者:小野 不由美
十方暮の町 (銀のさじ)十方暮の町 (銀のさじ)
読了日:4月20日 著者:沢村 鐵
俳風三麗花俳風三麗花感想
自分の今その時の気持ちを与えられた季語を使いつつ、五七五の限られた言葉の中に盛り込んだり削ったりよりよい言葉を探したりして悩んでいる様が楽しかった。俳句に詳しくないので難しいかと思ってたけれどすんなり読めた。
読了日:4月19日 著者:三田 完
家のロマンス家のロマンス感想
死の床で家族の声を聴きながら人生を振り返る祖母のミヤと、ミヤの死後の家を孫のヨシノが語るっていうのが面白かった。家ってやっぱり女性の方が居る時間が長い分だけこだわりもあるし執着するもんだと思った。どんな家を造りあげ、そこでどう過ごすか、帰りたいと思えるかって人生で大きな問題。
読了日:4月18日 著者:加藤 幸子
帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件 (新潮文庫)帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件 (新潮文庫)感想
一つの問題じゃなくて、家族のことや孤独や理解者が欲しいっていうことが複雑に絡んでいて誰か一人を責めることができないから難しい事件。山田とめぐは出会っていなかったとしても、山田のような人をめぐは見つけ出してしまい同じことが起きていたのじゃないかな。めぐにとっては逃げたすための手段で、山田にとっては孤独を埋めてくれて理由は何であれ自分を求めてくれる人が欲しかったんだろう人事ではない誰にでも起き得る悲しい事件。
読了日:4月17日 著者:河合 香織
オテル モルオテル モル感想
読んでいる最中から希里なように抵抗できない眠りに襲われてみたいという欲求が湧いてきてどうしようもなくなる。「もうダメだ」と言ってじゅうたんにパタンと倒れて眠ってみたい。物語はほとんど進行がなくて沙衣のことや西村さんとのことなど気になることが多すぎる唐突な終わりでした。
読了日:4月16日 著者:栗田 有起
盗作(下)盗作(下)感想
盗作かどうかではなくて精神的な繋がりやオカルト的なことが主軸だと思った。一番か二番かってことにこだわっていて、そこが問題なんだろうかとずっともやもやした気持ちがあったし、芸術の色んなジャンルで極めているのがそこまでできるのかと疑問だった。天才っていると思うけれど、自分の中から溢れてくるものや、重ねてきた経験から出来ているものに惹かれる。
読了日:4月15日 著者:飯田 譲治
盗作(上)盗作(上)
読了日:4月15日 著者:飯田 譲治
女流文学者会・記録女流文学者会・記録
読了日:4月14日 著者:
泣かない女はいない泣かない女はいない感想
二編とも主人公が好きだった。でも人間関係においても仕事にしても、乱れないし感情的にならないから淡々と日常を送っているようでその起伏を読みづらかった。色々と問題が起こっても受け止めていて、静かに俯瞰で自分を見ているような二人。
読了日:4月13日 著者:長嶋 有
スリーピング・ドール〈下〉 (文春文庫)スリーピング・ドール〈下〉 (文春文庫)感想
キャサリン・ダンスという人は完璧すぎて、このまますんなり終わるはずがないという予感は期待をうらぎらない真相につながり満足です。事件が事件だからしょうがないけれど、主要人物以外が簡単に殉職していって悲しい。このスピンオフものも楽しいけれど、リンカーン・ライムの偏屈ぶりが癖になってしまったわたしにとっては少し物足りなさも感じた。
読了日:4月12日 著者:ジェフリー ディーヴァー
スリーピング・ドール〈上〉 (文春文庫)スリーピング・ドール〈上〉 (文春文庫)
読了日:4月10日 著者:ジェフリー ディーヴァー
忠臣蔵殺人事件 (徳間文庫)忠臣蔵殺人事件 (徳間文庫)
読了日:4月8日 著者:皆川 博子
マボロシの鳥マボロシの鳥感想
想像が豊かで実はまっすぐな太田さんという人が現れている小説たちでした。読む前から「あのお笑いの人が書いた小説」という、どうしてもイメージが先行してしまう中でこれだけ自分に忠実で嘘がないって素晴らしい。「マボロシの鳥」「魔女」が好き。
読了日:4月7日 著者:太田 光
生きざま 私と相撲、激闘四十年のすべて生きざま 私と相撲、激闘四十年のすべて感想
貴乃花という大横綱は一つのことにしか打ち込めない不器用な人だっていうのはわかっていたけれど先代の貴ノ花もそうで、相撲にだけ一生懸命で。何事も器用にこなす人よりそういう人に惹かれる。こうやって本で読むとあっという間の現役のように感じるけれど、長かったろうし、これからも相撲との激闘をしていくのだろう。
読了日:4月5日 著者:貴乃花光司
私たちには物語がある私たちには物語がある
読了日:4月5日 著者:角田 光代
圏外へ圏外へ感想
童話のようだった。カタリテが作中に登場して現実と小説の境目があいまいになり、作中の人物は夢のようにぼんやりとして掴めない。ずっと足元がぐらついているような浮遊感があって読んでいて楽しかった。
読了日:4月4日 著者:吉田 篤弘
閉鎖病棟 (新潮文庫)閉鎖病棟 (新潮文庫)感想
人間の根本って家族の中で形成されていくんだなって改めて思った。チュウさんが退院するときに主任が医師と一緒になって家族を説得するところで、家族にとって血のつながりなんてどうでもよくて、一緒に生活を作っていくことが基本で、そういう意味で病院の患者仲間達は家族のような存在でいい関係なんだなと感じた。
読了日:4月2日 著者:帚木 蓬生

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