5月分

「希望もないのに惰性で生きている?」
「はい」


2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:7443ページ
ナイス数:249ナイス

完璧な病室 (中公文庫)完璧な病室 (中公文庫)感想
生活感がなくて消毒薬のにおいがほんのりしてひんやりしているシーツの感触がそのまま伝わってくる表題作が好き。居心地がいいだけに別れが近づいてくるのが耐えられないのが痛いくらいに伝わってくる。「ダイヴィング・プール」の自分でもわからない残酷さは「妊娠カレンダー」のように少しの毒をもっている人間を感じさせられてどきっとした。
読了日:5月31日 著者:小川 洋子
厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)感想
終盤になって残りページが少なくなっても殺人は起きて、このままホラー部分のみで解決はどうなるのだろうと思っていたら一つ一つ考えられる犯人を潰していって発覚するのは面白かった。閉鎖的な村での古い因習に囚われているホラー的な雰囲気が好きでした。
読了日:5月29日 著者:三津田 信三
風を見たかい?風を見たかい?
読了日:5月27日 著者:丸山 健二
空ばかり見ていた空ばかり見ていた感想
今度はどんな形でホクトが出て来るのだろうとわくわくした。そこには現実と共に童話のような幻想も絡んでいて不思議な感覚。一つ一つの物語は繋がっていないけれどホクトの放浪人生を覗き見れて楽しめた。
読了日:5月26日 著者:吉田 篤弘
恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)
読了日:5月24日 著者:コクトー
図南の翼 十二国記 (講談社文庫)図南の翼 十二国記 (講談社文庫)感想
珠晶はしっかり者で自分を持っているけれど他人の言うこともちゃんと聞いていて王としての素養は十分なので珠晶が王となるんだろうなぁと思いつつも頑丘に王になってほしいとも思った。浮民や黄朱から王が出る日が来るといいな。
読了日:5月23日 著者:小野 不由美
密室蒐集家 (ミステリー・リーグ)密室蒐集家 (ミステリー・リーグ)感想
その名の通り密室事件ばかりの話に徹底していて、本格ミステリが好きな人には何にも考えないで謎そのものを楽しめてよかった。話を聞いただけで密室の謎を解いてしまうし齢をとらない不思議さもあるけれど妖精ならば仕方ない。
読了日:5月22日 著者:大山 誠一郎
皆川博子コレクション1ライダーは闇に消えた皆川博子コレクション1ライダーは闇に消えた感想
日常の日本の若い人の物語が多くて最近では中々読めない皆川さんの作品で、時代を感じるものの新しい感覚。恋愛ものを主軸にミステリを絡めてあり最後は切なかったり、少し怖さがあったりするところはやっぱりすごく好き。「サッフォの髪は火と燃えて」が好き。
読了日:5月21日 著者:皆川 博子
対論集 発火点対論集 発火点
読了日:5月18日 著者:桐野 夏生
火葬人 (東欧の想像力)火葬人 (東欧の想像力)感想
コップフルキングルが凄く饒舌で何事も死と火葬を前提に話している様子にうっすら気味悪さを感じていたけれどもまだそれは序章で、終盤唐突に人が変わって家族を手にかけている様子は本当に怖かった。何がそんなにコップフルキングルをナチに傾倒させたんだろうか、それとも元々潜んでいたものがあったんだろうか。
読了日:5月17日 著者:ラジスラフ・フクス
風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)風の万里 黎明の空(下)十二国記 (講談社文庫)感想
色んな立場の人が自分の私利私欲のために騙し合いがあって誰が正しくて誰が嘘でって、それを見抜くのってほんとうに大変で慶がこれからどうなっていくのかわからないけれど、陽子と景麒ならいい方向に行くと思える。それにしても楽俊はやっぱり癒し。
読了日:5月16日 著者:小野 不由美
風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)風の万里 黎明の空(上)十二国記 (講談社文庫)
読了日:5月15日 著者:小野 不由美
砂のアラベスク (文春文庫)砂のアラベスク (文春文庫)感想
海外を舞台にした話や恋愛が主軸だったり今までに読んだことのない泡坂さんの小説で、少しのすれ違いや勘違いがあってすんなりいかない関係を描いてあってもどかしく切なく読後はしんみりするけれど、何もかも上手くいく話より面白かった。
読了日:5月14日 著者:泡坂 妻夫
きのうの世界(下) (講談社文庫)きのうの世界(下) (講談社文庫)感想
誰に殺されたのか何故失踪したのかこの町の秘密は何なのか、わからないことが沢山あってどう解決していくのかとわくわくしていて、死の真相はわかったけれど少し消化不良気味の部分がある。全部が全部すっきり謎がなくなるっていうことではなくてもいいけれど、町が抱えている問題と繋がっているのでもやもや感が残ってしまう。
読了日:5月13日 著者:恩田 陸
きのうの世界(上) (講談社文庫)きのうの世界(上) (講談社文庫)
読了日:5月12日 著者:恩田 陸
蟋蟀(こおろぎ)蟋蟀(こおろぎ)感想
ちょっと変わった人達の日常を一部切り取ってその部分だけ覗き見している感じなので、なんとなく人物を把握したときには「あれ、ここで終わり?」というところで終わってしまう。「あほろーとる」の女の子がかわいくて不思議で好き。
読了日:5月10日 著者:栗田 有起
なにごともなく、晴天。なにごともなく、晴天。感想
この陽のあたらない高架下の商店街は居心地がよさそうで行ってみたい。ここだけの話をしてしまうとすぐに広まってしまうけれど、騒音がひどそうだけれど、のんびりとした時間が過ぎてそうで買い物をするにも食事をするにも自分だけの空間を作れそう。
読了日:5月10日 著者:吉田 篤弘
“島”に戦争が来た“島”に戦争が来た
読了日:5月9日 著者:加藤 幸子
森茉莉 私の中のアリスの世界 (人生のエッセイ)森茉莉 私の中のアリスの世界 (人生のエッセイ)感想
歳を重ねても好きなものと嫌いなものがはっきりしている。そういうことって少女であることに影響が大きいのかもしれない。そしてお父さん大好きっぷりも。
読了日:5月7日 著者:森 茉莉
そこへ行くなそこへ行くな感想
不穏な話が多い。そしてこの後どうなるのだろうと気になる話も多い。出てくる人物が男女問わず一部気持ちはわかるけれど、だけどなんだか感情をざわざわとさせるものを持っている。それが少し癖になってしまう。「遊園地」「サークル」「団地」が好き。
読了日:5月6日 著者:井上 荒野
夏への扉[新訳版]夏への扉[新訳版]
読了日:5月5日 著者:ロバート・A・ハインライン
東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社文庫)感想
今までは豊かで平和な雁しか知らなかったけれどもちろん最初からそんな国だったわけじゃなくて、まだ荒れていた国が再建していく過程が見えて面白かった。尚隆は器が大きくておおらかで大胆で王としてかっこよすぎた。
読了日:5月4日 著者:小野 不由美
風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)風の海 迷宮の岸 十二国記 (講談社文庫)感想
載国が今後、驍宗と泰麒の二人でどんな国になっていくか気になる。驍宗ならいい国になるんだろうなぁ。前作で出てきた景麒がどういう人柄なのかわかって嬉しかった。断片的に十二国のことが少しずつわかっていく感じだけど、今後も小説で今まで出てきた人達や国がどういうことになっていくかわかるのかな、と思うと楽しみ。
読了日:5月2日 著者:小野 不由美
悪意 (講談社文庫)悪意 (講談社文庫)感想
再読。野々口の手記にしっかりと騙されて日高って悪い奴だなーと思ってしまう自分。でもそこまで野々口に騙され踊らされるのも心地よいと感じてしまうくらい満足感がある。
読了日:5月1日 著者:東野 圭吾

読書メーター