2月分

最近Lidaさんが好きすぎてどうしよう。いつまでも体質としてバンギャ的なものって離れられないんですねー。困ったもんですねー。

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6743ページ
ナイス数:107ナイス

晩年 (新潮文庫)晩年 (新潮文庫)
読了日:2月27日 著者:太宰 治
マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)感想
狭いごく一部の人間の間で話が進むけれど、それが時間の環の中で活きてくるのが面白い。あの人は何者なんだろう、あの人はこの時間の中何をしているのだろうという疑問が伏線となり、終盤に回収されていく様は読んでいて気持ちがよかった。タイムトラベルものは書ききられていて中々難しいけれど時代と相まって面白かった。
読了日:2月25日 著者:広瀬 正
ペガサスの挽歌 (シリーズ 日本語の醍醐味 4)ペガサスの挽歌 (シリーズ 日本語の醍醐味 4)感想
これって児童文学でいいんだろうかと思うくらい皆川節がたっぷりの物語や、残酷なだけじゃない人間の陰と欲望の部分を描いてある話など、どの話も本当に面白く短編でありながらもその濃厚な世界観は70年代から今も変わらない。今まで埋もれていたこんなに魅力的な物語たちが単行本化したこと感謝。
読了日:2月24日 著者:皆川 博子
れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)感想
図書館の日常とちょっとした謎。NDCを使った図書館ならではの謎ときがなるほどと思えた。物語的には大きな盛り上がりもなく、人物も限りある人達だけなので大きな事件もないのでミステリを読みたいときは物足りないかも。
読了日:2月22日 著者:森谷 明子
哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン
読了日:2月21日 著者:マーク ローランズ
太陽のパスタ、豆のスープ太陽のパスタ、豆のスープ感想
料理をするときってなるべく要領よくやろうと料理のことしか頭にないので他の悩ませていることなどを一時的にでも考えなくてすむので便利で、っていう部分が理解できる。そのあと食べられるし、料理って身近で手軽にできるから良い。でも考えるのがめんどくさくなる日もあるっていうのもわかる。あすわって何気に家族も友達もいい人達に囲まれているのできっと大丈夫。
読了日:2月19日 著者:宮下 奈都
あいあい感想
あの時代、大きな病気もせず老いて命を全うすることはとても大変なことが感じられた。その中で寛斎とあい夫婦が医者としてなしてきたことって大きすぎる。人間としても親としても夫婦としても理想の二人。二人が自分の中の正しいことを曲げない大人だったから周りの人にも自然とめぐまれたんだろうな。
読了日:2月18日 著者:高田 郁
しずかな日々しずかな日々感想
説明過多でないところが好き。それでも光輝と母親とおじいさんの微妙な関係がうかがえる。母親と祖父母の間に何があったのかわからないけれど、母親が始めた新しい仕事を思うと家出したことにも何か一方的な母親の思いがあったのだろうとうかがえる。それでもこのしずかできらきらした日々を抱えることができて、光輝は生きていけるんだなと思うと羨ましい。
読了日:2月16日 著者:椰月 美智子
神様のカルテ (小学館文庫)神様のカルテ (小学館文庫)感想
患者と医者の関係って難しい。患者は医者に頼るしかないだから、医者は必要以上に上から目線になってしまうことって多い。でもこの小説に出てくる医者は患者と同じ目線でモノを言ってくれる。あと相性も大事だと思った。もし自分が死期が近い状態だったからはっきり余命を言ってもらって好きに生きろと言われるほうがありがたい。
読了日:2月15日 著者:夏川 草介
板尾日記〈1〉 (幻冬舎よしもと文庫)板尾日記〈1〉 (幻冬舎よしもと文庫)
読了日:2月15日 著者:板尾 創路
ルート350 (講談社文庫)ルート350 (講談社文庫)感想
古川さんの中では読みやすい方の短編集でした。少しずつリンクというかキーワードが重なっているようなところが面白い。「ストリートライター、ストリートダンサー、ストリートファイター」が人間の多面を描いてあって好き。高校生が自分の秘めている部分を外で全く感じさせないって魅力的。
読了日:2月13日 著者:古川 日出男
水底の森 (下) (水底の森) (集英社文庫)水底の森 (下) (水底の森) (集英社文庫)感想
風子って境遇は悪いけれどそんなに不幸な人生だとは感じなかった。沢山の人と出会い愛されていて、一瞬でも幸せを感じる瞬間は何度かあったんじゃないだろうか。それより洋次や健児が不器用な生き方しかできず最期まで悲しい。偶然が重なりすぎて人間関係が狭い中でどんどん縺れていっているけれど、それがなくても結局器用な生き方ができない人には同じ結末だったんだろう。
読了日:2月12日 著者:柴田 よしき
水底の森 (上) (水底の森) (集英社文庫)水底の森 (上) (水底の森) (集英社文庫)感想
風子が二つの殺人の犯人なのかというと違う気がするけど、そうだとしたら何があったのか誰が真犯人なのか気になる。あの事件起こるまでの風子の人生も。要は自分勝手すぎて全く感情移入できなかったけれど、今後好きになれるのかどうか。
読了日:2月11日 著者:柴田 よしき
地の鳥 天の魚群地の鳥 天の魚群感想
家族全員が少し狂っている。石脇氏は良い家族になるべきと努力をしているけれどそれが空回ったり、自ら壊したり。Kという人物はどういう人だったのか、娘はどうなったのかわからなく、気になる部分は多いけれどこれでいいと思える終わりだったし面白かった。「神器 軍艦「橿原」殺人事件 」や「虫樹音楽集」に通じるものが見えてわくわくする。
読了日:2月10日 著者:奥泉 光
永遠をさがしに永遠をさがしに感想
和音って凄く大人で冷静だと思う。15歳がいきなりあんなことになったら混乱するし、反抗してもしょうがないけれど現実をすんなり受け入れている。周りの人にあまりにも病気がありすぎて、悲劇があってこその展開は少し苦手でした。
読了日:2月8日 著者:原田 マハ
ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
読了日:2月7日 著者:レイ・ブラッドベリ
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)感想
日常を偏ってない平等な視点で描いてあって大きなことは何も起こらないけれど、つまらないことは全然なくてきらきらしている。干渉もせず、でも存在も認めてくれるこんな食堂いいなぁ。
読了日:2月5日 著者:吉田 篤弘
困ってるひと困ってるひと感想
闘病って病気そのものとの闘いの他にも保険や介護などの制度への対応がほとんどと言っていいくらい大きく占めていて、ただ病気を考えればいいんじゃないことがわかった。本人も大変だけれど家族や友人も大きく関わってくるし、長くなればなるほどその関係も変わってきて「してもらって当然」となってしまいがちな自分の気持ちとの闘いもあるんだなぁ。
読了日:2月4日 著者:大野 更紗
真鶴真鶴感想
自分も真鶴のような場所が欲しい。ふらりと訪れて一泊できて、人々は無干渉で海があって。物事って何もかも突然起こるものなのかも。夫の失踪も妊娠も母親になることも。その中で淡々と生きていかなければならない人達の物語。
読了日:2月3日 著者:川上 弘美
最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)感想
ちょっと頼りなかったオマーが最初はディアドラの一押しというきっかけがあったけれど、独り立ちしていく様は応援してしまう。大きな出来事が起きるわけじゃなくてゆっくりとした時間が過ぎていき読みやすい。グアテマラってこんなにゆったりした国なのかな。
読了日:2月2日 著者:ピーター キャメロン
不連続の世界 (幻冬舎文庫)不連続の世界 (幻冬舎文庫)感想
「月の裏側」とは全然関係ない話。多聞という人そのものがそういう雰囲気を持っているからなのか、ホラー要素はないんだけど何故か不穏な気分になってしまう短編ばかり。夜行列車っていう舞台は人を告白に駆り立てるものがあるのかも。
読了日:2月1日 著者:恩田 陸

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