3月分

久々に落ちすぎている。つらーい。本を読んでいても何も頭に入ってきませんね。はい、そうですね。

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:6948ページ
ナイス数:105ナイス

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)感想
どの料理も読んでいて食べたくなる。馴染みのある食材を使ってあるものが多いので味が想像できて「おいしそう、あったまりそう」と思いながらなのでお腹がすいてくる。今後の澪もだけど、種市や芳と色々気になる。
読了日:3月31日 著者:高田 郁
魔女の息子魔女の息子感想
ゲイの人達の性が描いてあって、その常識というか日常というかそういうものにびっくりした部分も多かった。主人公の紀和だけじゃなくかおるなどいい大人が恋で成長していく部分が面白かった。みんないくつになっても悩んで傷付いて考えている。
読了日:3月29日 著者:伏見 憲明
彼女の部屋 (講談社文庫)彼女の部屋 (講談社文庫)感想
大きな出来事が何もない日常の中での人間。こういう人いるなぁ、こういうこと言う人いるなぁって、わかるわかるって思っていると何も起こらずに終わってしまう。「アメリカを連れて」「愛の手紙」が好きだった。
読了日:3月29日 著者:藤野 千夜
始祖鳥記 (小学館文庫)始祖鳥記 (小学館文庫)
読了日:3月28日 著者:飯嶋 和一
霊道紀行 (角川文庫)霊道紀行 (角川文庫)感想
なめ子さんがどこまで本気なのか、それを想像しながら読むのが面白かったけれど、こちらとしてはどういうスタンスで構えていいのか少しとまどう。スピリチュアルなことについては今まで通りぬるい感じで向き合っていきたいと思う。
読了日:3月25日 著者:辛酸 なめ子
ひなた弁当ひなた弁当感想
ダメ人間がもがきつつもなんとか生きていく話は好きだけれど、ここまで万事が丸く収まるとだいぶ違和感がありました。良朗はなんだかんだでしっかりしている。ネガティブ要素がないので、たくましく前だけを向いている生き方に力をもらいたい人にはおすすめ。
読了日:3月24日 著者:山本 甲士
作家の口福 (朝日文庫)作家の口福 (朝日文庫)
読了日:3月23日 著者:恩田 陸
国銅〈下〉 (新潮文庫)国銅〈下〉 (新潮文庫)感想
自分の境遇をなげいている人がいない。自分の仕事をみんな理解していて、奈良登りでも都でもそれをこなしていく日々。絵に書いたような悪人がいなくて皆で一つのものを創り上げていく中で絆が強くなっていく様が胸に迫る。ただただ生きていく小説。
読了日:3月22日 著者:帚木 蓬生
国銅〈上〉 (新潮文庫)国銅〈上〉 (新潮文庫)
読了日:3月20日 著者:帚木 蓬生
兎の眼 (角川文庫)兎の眼 (角川文庫)感想
この子供達が大人になったらどういう子になっていくんだろう。バクじいさんみたいな良い大人の見本が近くにいるのに鉄三はどうして心を閉ざしてしまったのか。わからないことや気になることがあるけれど、処理所の子供達のように楽しくて、きらきらしている時代をすごせることって羨ましい。
読了日:3月18日 著者:灰谷 健次郎
キャベツ炒めに捧ぐキャベツ炒めに捧ぐ感想
60歳前後の人がこんなにも恋愛に一生懸命なんだろうかと不思議な気持ちになるけれど3人ともかわいくも感じる。そうなんだよなぁ、嫌なことも悩み事もおいしいものっていつでも救ってくれる、料理をしている間は忘れられることもあるよなぁと思わされる。
読了日:3月16日 著者:井上 荒野
羆撃ち羆撃ち感想
一人で、のちにフチと北海道の自然のなかに入っていくことってとても大変なことなんだろうが寒さや動物の危険の中にいながら活き活きしているのが伝わってくる。アメリカでの学校の話などもあるけれど、フチとの狩りの話につきる。こんなに賢くて誠実な犬を亡くすのってほんとに悲しいこと。
読了日:3月15日 著者:久保 俊治
バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)バガージマヌパナス―わが島のはなし (文春文庫)感想
いかにもな清廉潔白な人が選ばれるのではなく、こんなめちゃくちゃな人が神様に選ばれるのもいいかも。ユタになってもいい子にならずに今まで通り破天荒でいてほしかった部分もある。しかし読んでいる分にはいいけど、周りに綾乃みたいな人がいたらいやだ。
読了日:3月14日 著者:池上 永一
密やかな結晶 (講談社文庫)密やかな結晶 (講談社文庫)感想
このまま消滅が続けば破滅につながるのはわかりきっていることなのに粛々と受け入れている島民達。秘密警察だって自分の命を削ることになるのに記憶狩りを徹底している不思議な世界。小説もリンクして声を失っていくし、この残酷で悲しい喪失にどんどん引き込まれていく。残された人達は悲しい記憶を持ったままどう生きていくんだろう。
読了日:3月12日 著者:小川 洋子
奇貨奇貨感想
2編とも友達関係の話でわかるしこういう人いるなぁと共感できた部分が多かった。女性同士の友達関係で嫉妬したりされたりというのは女性はほとんど経験があると思うけれど、そこに男性が加わったり同性愛の人もいたりと複雑な関係になっているとこういう感じになるのかと新鮮な驚きもあれば、哀れな有様もあり少し笑ってしまった。
読了日:3月10日 著者:松浦 理英子
アルカナシカ  人はなぜ見えないものを見るのかアルカナシカ 人はなぜ見えないものを見るのか感想
こういうものに全然触れたことがない自分は、どうなだろう?あったらいいなというスタンスなのでわからないことが多いけれど、五月男さんの満州から引き上げてくる話と、苫米地さんの洗脳についての、洗脳は解いて白紙にするのではなくて上書きにする話が面白かった。
読了日:3月9日 著者:田口 ランディ
楡家の人びと 第3部 (新潮文庫 き 4-59)楡家の人びと 第3部 (新潮文庫 き 4-59)感想
三世代の家族のあり方が時代と相まって大きく変わっていく様が面白かった。基一郎の時代は栄華を極め、家族としての形もなんとか保てていたようだけど峻一の頃になると戦争で離ればなれになり、そうなると今まで築いてきた財産も何も関係なくなり一人間としてどう生き抜いていくかという点に惹きつけられた。人として、家族も病院で過ごす人もみんな個性的でした。
読了日:3月8日 著者:北 杜夫
楡家の人びと 第2部 (新潮文庫 き 4-58)楡家の人びと 第2部 (新潮文庫 き 4-58)
読了日:3月7日 著者:北 杜夫
楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57)楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57)
読了日:3月6日 著者:北 杜夫
眠れ、悪しき子よ〈下〉眠れ、悪しき子よ〈下〉感想
何を考えているのかわからない不気味な人が多い。家族を大事に思ったかと思えばすぐに翻意したり、自棄になったりする主人公。人間の意志なんて一瞬で変わったりするものだろうけどこんなにも繰り返しのぶれがあるなんて、最期まで不思議な人だった。赤子を見ながら自身も胎児のように死にゆく最期が美しかった。
読了日:3月4日 著者:丸山 健二
眠れ、悪しき子よ〈上〉眠れ、悪しき子よ〈上〉感想
2・3・5・7行で繰り返される文章に不思議と取り込まれていく。55歳の都会から逃げてきた男に辛辣に事実を語られるとすっきりしていいのか、いやいや自分を省みるべきだよと思うべきなのか。イキルという正体不明の人に惹かれるし、産みの母親と妹との関係がどうなっていくのか気になる。
読了日:3月2日 著者:丸山 健二
鏡の向こうに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集鏡の向こうに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集感想
わたしは他のジャンルと変わらないくらいの好きさだけど、本格って好きな人はほんとに大好きだし、有栖川さんもほんとにお好きなんだなぁと感じられる。「容疑者Xの献身」についての論争も好きだからこそなんだろうと思うとそれも良いのかと思ったりする。野球の話はわからなすぎました。
読了日:3月1日 著者:有栖川 有栖

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