10月分

最近は月20冊は読まないと、という強迫観念すらある。

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:7243ページ
ナイス数:136ナイス

竜が最後に帰る場所竜が最後に帰る場所感想
「ゴロンド」読んでいると、小さい頃自分の活動範囲外には未知の世界が広がっていてそこから出ることに底知れない怖さを感じたことを思い出した。でも興味もあってその境界線を超えていける大人って凄いなと思っていた。
読了日:10月31日 著者:恒川 光太郎
カラーひよことコーヒー豆カラーひよことコーヒー豆感想
日常を過ごしている中で見過ごしている一瞬の感情を上手く表されていて共感できることが多かった。いつの間にか年齢だけは大人になっているけれど変わらないことの方が多いし、小さい頃からしっかりしている人には年齢に関わらず大人を感じてああなりたいと思ったことを思い出した。
読了日:10月29日 著者:小川 洋子
深い河深い河感想
日本人は仏教と神道が主な国で八百万の神々がいるし他の宗教にも割と寛容な方だと思うので大津のような考えが理解できた。信じるものの中の矛盾にも触れたけれどそれでも自分の神についていける大津のような人が増えると宗教が理由の争いも減るのかもしれない。大津はきっと幸せを感じていたけれど、もっと上手に生きてほしかったし一人の男性としても幸せになってほしかった。
読了日:10月29日 著者:遠藤 周作
快適生活研究快適生活研究
読了日:10月27日 著者:金井 美恵子
ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
面白かったけど新宿クラスに限らず沢山の生徒が死にすぎているのが何とも…。脱走に成功したアキラとシゲル以外の人達がどうなっているのが気になる。また同じ世界になるとしてもサブカルのようなものって日本人にとってはなくてはならないもの。
読了日:10月26日 著者:恩田 陸
ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
状況は悲惨だし希望を持てるような世界ではないけど、アングラでの裏の生活は人間らしさに溢れていて楽しそう。力で抑えつけられているものが、爆発したときにどうなってしまうのか、今後が楽しみ。学生達は卒業できるのか、脱走するのか。
読了日:10月24日 著者:恩田 陸
魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)感想
考えすぎてしまう兄と考えないようにする弟。どっちの気持ちもわかる。自分は強迫観念のように考えすぎてしまい、不安になったり恐怖を感じたりすることがあるので、なるべく考えないようにするけどそれはもう癖のようになってしまっているのでどうしようもない。だから理想は弟の方。運が良くなることを兄が憑いたからって何も考えないで納得できるのが羨ましい。それにしてもやっぱりあのバーのマスターも兄と同じで不思議な力を持ってたんだろうか。
読了日:10月22日 著者:伊坂 幸太郎
妄想気分妄想気分感想
小川さんって小説を愛してるし、小説からも愛されている人なんだと感じた。本を読むときに小川さんのように一文一文をしっかり自分で吟味できているのかなと考えさせられる。これからの本と自分との向き合い方が変わりそうな予感がする。
読了日:10月21日 著者:小川 洋子
製鉄天使製鉄天使
読了日:10月20日 著者:桜庭 一樹
消失グラデーション消失グラデーション感想
自分が傷つくのがいやで周りに軽薄な態度をとってしまう繊細な主人公、敵対する人達は鈍感で性格も悪い。みたいな少女マンガでもないような設定が苦手で最初は読み進めるのが辛かったけど、最後柴田がただの悪い人じゃないとわかってよかった。性別のからくりはミステリの常套手段なのでなんとなくそうかなと思ったけど男でも女でも椎名のことがあまり好きになれなかった。樋口は好き。
読了日:10月19日 著者:長沢 樹
心に雹の降りしきる心に雹の降りしきる感想
都筑の過去は確かに投げやりになる要素はあったけど、井狩にあんな仕打ちしちゃうほどなのかなと思えたので終盤、あんなに負傷しまくって戦ってるのにびっくりした。井狩と祥子のように善人でひたむきな人生を送っている人に降りかかる悲劇が大きすぎてつらい。
読了日:10月17日 著者:香納 諒一
夢は枯れ野をかけめぐる夢は枯れ野をかけめぐる
読了日:10月15日 著者:西澤 保彦
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム感想
二重・三重スパイが当たり前で裏をかいたりまたその裏の裏を…という探りあいで、何が真実が見極めることって普通じゃ出来なさそう。この常人じゃ務まらない仕事をしているスパイ達は何を信じて何を頼りにして生きていくんだろう。
読了日:10月14日 著者:柳 広司
葛野盛衰記葛野盛衰記感想
一族や都は栄えたり滅びたりするし、一人ひとりの人生に焦点を合わせてみていると小さくない出来事なんて全然ないし、名前しか知らない人に人格が出てくるけど、大きな歴史の流れとして見ると人が人生で成し得ることなんて小さいのかもしれないし逆らえることなんて何もないのかも。人間って生かされていると感じる小説。
読了日:10月13日 著者:森谷 明子
少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)感想
高校生くらいの女子のプライドの高さ、純粋さ、残酷さがわかる。優しい気持ちを感じた直後に憎しみが湧いたりすることってある。二人が図らずも与えた因果応報が巡り巡ってどういう風に返ってくるかも見てみたい。たかおのおっさんが好き。
読了日:10月11日 著者:湊 かなえ
神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))感想
古代文字の解析についてはよくわからないからさらりと読み進めていたけど、理解力があったらもう少し楽しめたんだろうなと思うと残念。絶対的な力を持っているものに対していくことって楽しい。神って本当に全知全能なのか。
読了日:10月9日 著者:山田 正紀
閑人生生 平成雑記帳2007~2009 (朝日文庫)閑人生生 平成雑記帳2007~2009 (朝日文庫)感想
自分は色んなことに感情が先になってしまうけれど高村さんは冷静に今を見れているなと感じた。考え、想像することの重要さを痛感する。
読了日:10月8日 著者:高村 薫
ジェノサイドジェノサイド感想
戦争を書くって宗教、人種、民族…色々絡んでいるからそれを平等な視点で書ききるっていうことと、作者の主張を押し付けない形にするって難しいことなんだろう。小説ではわかりやすい絶対悪っていうのが作れてしまうけど、それを読む側としては少しの嫌悪を持ってしまう。新人類についての話はスケールが大きく、たとえ今の人類に脅威になるとしてもわくわくせざるをえず面白かった。
読了日:10月7日 著者:高野 和明
回転木馬回転木馬感想
12年は長すぎる。ゆいのことも含めて今後二人が12年の時間をどう埋めていくか、どう暮らしていくか気になる。唯も言ってたけど大谷や高倉がただ貴之をかばっているのって、一方的な見方しかしていなくて本当に残酷。貴之にとっては唯を取り戻して新しくスタートできるけど、唯は自分のプライドと現実をどう折り合いをつけていくのかなぁ。
読了日:10月4日 著者:柴田 よしき
晴子情歌 下晴子情歌 下感想
晴子と彰之の二人の人生だけじゃなく戦争も時代も絡んで、自分の場所を見失っている息子に母親が自分の生い立ちを手紙で語るって不思議な感覚だなぁ。一見大きなものに流されて生きているようでそうじゃなく、足立や松田もみな、一人一人が自分の意思を持って生きてる時代だと感じた。
読了日:10月2日 著者:高村 薫
晴子情歌 上晴子情歌 上
読了日:10月1日 著者:高村 薫

読書メーター