9月分

寒い寒いよ。でもわくわくする。寒さと比例してわくわくが大きくなるんだよ。

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:20冊
読んだページ数:6378ページ
ナイス数:101ナイス

福袋福袋感想
角田さんの小説は共感できるようなできないような、理解できるようなできないようなものが多いけど、そんな感じのものが詰まった不思議な短編集。「白っていうより銀」「犬」が好き。
読了日:9月29日 著者:角田 光代
幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))感想
『美冬』は白夜行ではまだ人間らしさがあったけれど、幻夜では殺人に対して何とも思わなくなっていたりして、中身も心のない人形になってしまったよう。白夜行では雪穂と亮治の繋がりが感じられたし、生きていくのに必死な二人を応援する気持ちもあったけど、『美冬』となった雪穂は水原を道具としてしか使っていなくてただ残酷で怖くなっていた。続編が出たら今度はどんな女性になっているか怖い、けど気になる。
読了日:9月28日 著者:東野 圭吾
まぶた (新潮文庫)まぶた (新潮文庫)
読了日:9月25日 著者:小川 洋子
そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた (講談社文庫)
読了日:9月24日 著者:岡嶋 二人
女神記 (角川文庫)女神記 (角川文庫)感想
神様であっても嫉妬もすれば保身もするし、人間より人間臭いなと思った。でもその嫌な感情を隠しもしないところに清々しささえ感じたし、神も状況さえ同じなら人間と同じなんだと親近感を持てた。古事記を全然読んだことないので興味を持った。
読了日:9月22日 著者:桐野 夏生
体温を上げると健康になる体温を上げると健康になる
読了日:9月21日 著者:齋藤 真嗣
痺れる痺れる感想
自分の中の嫉妬や欲望など見せたくない部分をさらされている気分になってきて負の感情に共感してしまう。短編集に詰まっていて沼田さんの凄さに震えた。長編も面白いけど短編でもこんなに人間のいろんな面を描けるなんて。「沼毛虫」「普通じゃない」「エトワール」が特に好き。
読了日:9月20日 著者:沼田 まほかる
余った傘はありません余った傘はありません感想
ただ単に時系列だけの話じゃなく全体的に混沌としている。人も関係も環境も。でも成立しているような気もする。ちょっとした陰が鳥井さんのネタを見ているようで面白かった。
読了日:9月19日 著者:鳥居 みゆき
統ばる島統ばる島感想
沖縄はやっぱり日本と違う文化で違う時間が流れているし、こんなに島によって環境や風土が違うなんて。しかも自然は決して人間に優しくないことを教えてくれる。何度もしっかりしていない日本のせいで沖縄が犠牲にあってしまっているけど、この素晴らしい島々がずっと続いてほしい。八重山一度行ってみたい。
読了日:9月18日 著者:池上永一
地を這う虫 (文春文庫)地を這う虫 (文春文庫)感想
どの話も警察を辞めた人のその後というのが面白かった。短編でもこんなに中身の詰まっていて人物に愛着が湧くからやっぱり高村さんって凄い。「愁訴の花」と「地を這う虫」が好きでした。
読了日:9月16日 著者:高村 薫
五月の独房にて五月の独房にて感想
彩子にとって一番大切なものって何だろうと考えながら読み進めていた。結局それは若さと美しさだったのだろうか。バラバラ殺人って女性の場合は運びやすくするためという理由が多いだろうけど彩子はバラバラにするためにバラバラ殺人をしたという印象。
読了日:9月15日 著者:岩井 志麻子
夫婦一年生 (小学館文庫)夫婦一年生 (小学館文庫)感想
青葉は結婚に向いてないんじゃないかと言ってたけど、朔郎とも相手の親とも上手くいってるし向いていると思う。マンションの主婦友も色んなタイプの人がいるけど、それも楽しんで付き合っているよう感じた。最後、子供ができて終わるんだろうなと思ったらそのままだった。
読了日:9月13日 著者:朝倉 かすみ
12番目のカード〈下〉 (文春文庫)12番目のカード〈下〉 (文春文庫)感想
殺し屋の雇い主を追うミステリ部分も面白かったけど、人種問題や死刑執行人、刑事が自信を失う様子など色んな面で楽しめた。リンカーンの症状にもかなりの進展があったしそういう部分でも今後が楽しみ。
読了日:9月12日 著者:ジェフリー ディーヴァー
12番目のカード〈上〉 (文春文庫)12番目のカード〈上〉 (文春文庫)
読了日:9月10日 著者:ジェフリー ディーヴァー
監察医が書いた死体の教科書 「8何の原則」が謎を解く監察医が書いた死体の教科書 「8何の原則」が謎を解く感想
小説やドラマのように自殺を他殺に、他殺を自殺に偽装するってことが現実に結構あるのに驚いた。そしてそれに気付かれないことも少なくないってことにも。
読了日:9月8日 著者:上野 正彦
アミダサマアミダサマ感想
ミハル自身は無垢な存在なので、ただ大事な人がいなくなってしまうのを避けたいだけなのに魔のようなものを呼んでしまうなんて辛い。ミミを持っている人だけじゃなくて、カアサンのような人も巻き込まれてしまうなんてやるせない。生まれ変わってもまた同じことの繰り返しになってしまわないといいなと願う。
読了日:9月7日 著者:沼田 まほかる
土曜日は灰色の馬土曜日は灰色の馬感想
恩田さんの読書量は小さい頃から凄い多いなぁ。自分も漫画も含めて沢山読んでおけばよかった。これを今後の読書の参考にします。
読了日:9月5日 著者:恩田 陸
死ねばいいのに死ねばいいのに感想
アサミはなんであんなにいい子なんだろう。少しくらい「何で自分だけがこんな目に」と卑屈になってもよさそうなのに。「自分の思い道りにいかない、こんなに不幸なんだ」っていうところからじゃあ「死ねばいいのに」って言われるのは飛躍しすぎだけど、間違ってはいないのかも。
読了日:9月4日 著者:京極 夏彦
美女と竹林美女と竹林感想
結局なぜ森見さんは竹を刈っていたのだろう?と最後までよくわかんないけど楽しい本。森見さんももちろんだけど明石さんや鍵屋さんのお母さんがすごく面白い人で愛らしいキャラクターでした。
読了日:9月3日 著者:森見 登美彦
下町ロケット下町ロケット感想
前半の中小企業が大企業を相手に鼻を明かしていく様は小気味良く読んでいてただ楽しかった。後半からの社長が一人突っ走っている姿は痛い部分もあるかなと思った。社員のことを考えないで自分の思いだけを遂げようとするってことは大企業が下請け孫請け企業にやっていることと同じものを感じた。そうなると「仕事というのはカネじゃない」という言葉はワンマン社長のエゴにしかならない。
読了日:9月1日 著者:池井戸 潤

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