8月分

なぜか落ち着かない日々で、現実から逃避するために読書する。Raphaelのライブが迫っているからなのか、歳を取って大台に乗る日が近いからなのかわからないけど、フラットな時がなくて困る。秋と冬がやってくる。


8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:7035ページ
ナイス数:107ナイス

海 (新潮文庫)海 (新潮文庫)
どの話も面白かったけど特に「バタフライ和文タイプ事務所」と「ひよこトラック」が好きでした。小川さんは官能が苦手とおっしゃっていたけど、漢字の造型を語るっていうのは凄く色っぽいことだと感じ管理人が話す言葉にドキドキした。
読了日:08月30日 著者:小川 洋子
闇椿 (光文社文庫)闇椿 (光文社文庫)
まゆって本当に不幸な星回りでかわいそうで仕方なく、結婚して普通の幸せを掴んでほしかった。失踪した"茜"と佐藤ミツコがどう絡んでくるのかと楽しめた。永井みたいな人って皆川さんの小説では読んだことなくて新鮮だった。
読了日:08月29日 著者:皆川 博子
GOSICKVIII下‐ゴシック・神々の黄昏‐ (角川文庫)GOSICKVIII下‐ゴシック・神々の黄昏‐ (角川文庫)
二人が結婚するという意外な結末でびっくりした。戦争について沢山書かれている割には少し浅かったのが残念だったがグレヴィールとブライアンのことが好きになれたのでよかった。セシル先生とアブリルのその後と、ブライアンの同時存在って一体?という謎が気になった
読了日:08月28日 著者:桜庭 一樹
GOSICK -ゴシック- VIII 上 ゴシック・神々の黄昏 (角川文庫)GOSICK -ゴシック- VIII 上 ゴシック・神々の黄昏 (角川文庫)
読了日:08月27日 著者:桜庭 一樹
阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
完全にいい人と悪い人に分かれていてそういうのが苦手だし、少し説教くさくて辟易とさせられた部分があった。全体的には直球な話なので読みやすかった。
読了日:08月25日 著者:有川 浩
図説 死因百科図説 死因百科
家を一歩出たら外は危険ばかり、どころか家の中も変わらなく危険にあふれてるように思ってしまう。こうやって生きていることって奇跡に近いのかもしれない。それにしても発見されたときに恥ずかしい死因でだけは死にたくないと強く思った。
読了日:08月24日 著者:マイケル・ラルゴ
ヘヴンヘヴン
自分でしるしを付けることと、斜視であることで苛められることはやっぱり根本的に違うってことなんだろうな。百瀬は嫌いだけど言ってることの一部は中学生にとっては真実であると思う。正しいか悪いかではなくて、したいかしたくないかに動かされることって中学生にはある。
読了日:08月22日 著者:川上 未映子
矢上教授の午後矢上教授の午後
沢山の人物が出てくるけど、それぞれキャラクターがはっきりしているのでほとんどの人が「ああ、こういう人いるなぁ」と思えたし、視点も次々変わるので面白いしさくさく読めた。殺人事件が起きているのにゆるい時間の流れている感じがする研究棟でした。
読了日:08月20日 著者:森谷 明子
メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅
中南米の文明に興味はあるけど、天文学やピラミッドという表面的な知識しかない自分でも楽しめた。まだまだ謎が沢山あるなんてわくわくする。読んでいると自分の足で大きなピラミッドに登ってみたくなった。
読了日:08月19日 著者:恩田 陸
勝手にふるえてろ勝手にふるえてろ
イチみたいな人いたなぁ。自分もあんな人がいたらなんか気になるタイプだし、視野見なんていい方法思いつかずじっと観察してしまいそう。ヨシカのようにクラスの派手な目立つ女子達が苦手だったし共感できる部分が多かった。ニは最初、男で打算的なところが好きになれなかったけど、最期いきなり魅力的な人になっていてその差異にびっくりした。
読了日:08月18日 著者:綿矢 りさ
境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書)境界性パーソナリティ障害 (幻冬舎新書)
読了日:08月17日 著者:岡田 尊司
ピース (中公文庫)ピース (中公文庫)
そのテレビ放送中に子供たちや小長を止めることや映さないことができたんじゃないかな…とか細かいことを考えてしまった。それをせずして、こんな大きな犯罪になってしまうのかな。会話もおしゃれと感じることができなかったし、梢路の母親との過去、咲との関係などわからない部分も多くて気になる。
読了日:08月16日 著者:樋口 有介
猫と針 (新潮文庫)猫と針 (新潮文庫)
騙し合いや相手の気持ちの裏を読んだりする会話は、戯曲でも小説と同じで恩田さん節があったのですんなり読めた。本当にオギワラがフィルムを盗んだのか、誰が殺したのか明らかにされていない部分が気になる。
読了日:08月14日 著者:恩田 陸
観覧車 (祥伝社文庫)観覧車 (祥伝社文庫)
10年という長い間、色んな思いがあった中でもずっと待ち続けていた唯はほんとに偉い。でも夫を好きっていう気持ちより、投げ出すきっかけがなかったのか、意地だったんだろうと思う。待ち続ける女にだってプライドがある。夫の失踪の理由が続編で判るようなので楽しみ。二人の再会ってどんな風になるんだろう。
読了日:08月14日 著者:柴田 よしき
湖底のまつり (創元推理文庫)湖底のまつり (創元推理文庫)
最初、このパラレルワールドのような出来事からどういう真相へ繋がるんだろうとわくわくした。中盤なんとなくその真相の一片には気付いて、次はそれがどう暴かれていくのかを楽しめた。一つ一つの会話や物に「こういうことだったのか」と最後まで飽きることなく読めた。
読了日:08月12日 著者:泡坂 妻夫
夜明けの縁をさ迷う人々 (角川文庫)夜明けの縁をさ迷う人々 (角川文庫)
ちょっと触れてほしくない人間のいやな部分に深く切り込んでいるけれど、汚くなく描いてあるので自分も小説の人物も肯定されているようで救われる。「教授宅の留守番」「ラ・ヴェール嬢」が好きでした。
読了日:08月11日 著者:小川 洋子
続巷説百物語 (角川文庫)続巷説百物語 (角川文庫)
前作もだったけど、よりエンターテイメント性がアップしていてるし、又市、おぎん、治平の過去が少し見えて読みやすかった。百介の兄・軍八郎と田所のまっすぐなところが好き。
読了日:08月10日 著者:京極 夏彦
すべて真夜中の恋人たちすべて真夜中の恋人たち
相手を知るってことは質問と答えの繰り返しなんだなって思った。たとえ時間がかかっても、おうむ返しでも。人付き合いが苦手で器用に生きられない冬子がすごく愛おしくて、三束さんもいいなぁって思える人で二人の関係がこのまま続いて欲しかった。冬子と三束の会話は光のように吸収したり反射したりで一つの言葉を大事に吟味していて相手にとても真摯だった。
読了日:08月07日 著者:川上 未映子
廃墟建築士廃墟建築士
「七階闘争」が好き。自分の中の違和感と周りの平静さとの差が面白い。「覆面社員」や「動物園」の話がちらりと出てくるのもにやりとできて嬉しい。
読了日:08月06日 著者:三崎 亜記
緑ヶ丘小学校大運動会緑ヶ丘小学校大運動会
運動会のっていうのが懐かしくてしょうがなかった。当日の保護者も含めたお祭りのような華やかさと、慌しさ。それに事件が乗ってさらにごちゃごちゃしていく様子が想像できる。実際こんな事件が起こることは中々ないだろうけど、母親間でやりとりされるメール文とかはリアルだなと思った。
読了日:08月05日 著者:森谷 明子
猫鳴り猫鳴り
猫は飼ったことがないけど、動物を飼ったことがある人ならわかる部分が沢山ある。犬猫で15年以上一緒に生きていくと、人間側も子供は大人になるし、大人は老人になり、人間側が先に逝ったりする。環境も変わる中で動物との関係も変わってきたりして凄く興味深かった。信枝が藤治に秘密にしていたこと、アヤメの家庭のこと、モンという名前の由来が知りたかった。
読了日:08月04日 著者:沼田 まほかる
ポロメリアポロメリア
「Raininng」の一節があったりして「おっ」となった。沖縄の、日本であって日本でない景色や風習に文化の違いを感じたけれど、小学生中学生の女子の環境や気持ちの動きは変わらない。理由のない暴力性や凄く潔癖なところなどわかる部分がたくさんある。自分の中にある時間と実際の身体の成長の時間や、周りとの間に差があって中々受け入れられなかったことってあったなぁ。
読了日:08月03日 著者:Cocco
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
一つの家で起こる事件事故にまつわるホラー。この少しのゾクゾクと不気味さが心地よかった。「黄昏の百合の骨」もだけど恩田さんの描く洋館はほんとに雰囲気がある。住みたくはないけど、ほんの少し覗いてみたい。
読了日:08月01日 著者:恩田 陸
魔術師(イリュージョニスト)〈下〉 (文春文庫)魔術師(イリュージョニスト)〈下〉 (文春文庫)
わかっているはずなんだけど、どんでん返しと誤導の繰り返しで息つく間もないくらいの展開でした。アメリアが刑事になることで今後、事件や周りの刑事との関わりにも楽しみが広がりそう。
読了日:08月01日 著者:ジェフリー ディーヴァー

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
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