5月分と相撲の話。

先場所。灰になったよ。稀勢の里の奮闘ですよ。決定戦に参加できなかったのは残念だったけど、近いうちに優勝できるんじゃないかなと思わせてくれたし、きっとバネにしてくれる。期待しちゃうよ。あと鶴竜も相変わらず好き。大関になってかわいさが増している気が…。あと琴欧洲のことはもうそろそろ責めるのはかわいそうなのでいいんじゃないかなと。わたしも千秋楽にはがっかりしたけども、無理してもう出られない状況になってたよりはましかな、と考えるようになったし。


さて先月の読書。冊数だけ見ると結構読んでたんだなぁ。


5月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:7444ページ
ナイス数:90ナイス

仮想儀礼〈下〉仮想儀礼〈下〉
最後の方は読んでいて辛かった。基本的に宗教は周りがどう言おうと本人が幸せなり信じるものを感じることができればいいと思うけど、こんなにも狂信的になり他者を受け入れられないものって怖い。桐生は矢口の死をきっかけに女性達を庇うことにしたのか、信者の狂気に触れて本物の祖師になってしまったのか。
読了日:05月31日 著者:篠田 節子
仮想儀礼〈上〉仮想儀礼〈上〉
自分は信心深くないし宗教にはまったことってなけど、一つのものにはまるととことんはまってしまい、盲目的に好きになってしまったことがあるので、表面的な宗教にだまされてしまう側になるか冷めて見てる側になるかは紙一重なんだろうなと。今後このまま上手くいくはずはないので気になる。
読了日:05月29日 著者:篠田 節子
夜行観覧車夜行観覧車
誰の気持ちにも「すごくわかる」とは思えないけれど、一人一人の一部分のみにならすごくわかるなぁと思える気持ちがあって、誰も憎めないし、誰も根っから悪い人なんていない。みんな家が嫌いだと思っていても結局帰るし、帰るしかないんだよなぁ。
読了日:05月27日 著者:湊 かなえ
テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)テンペスト 第四巻 冬虹 (角川文庫)
歴史として琉球が滅んでしまったことは知っているけど、寧温と朝薫が沢山の困難を乗り越えていくのを見る度、この二人ならそれを回避できるんじゃないかと期待してしまった。真鶴は母として生きていけるけれど、寧温も朝薫も真牛も琉球が似合うし琉球でしか生きていけなくて、そういう琉球を愛した人達により今の沖縄もあるんだろうなと思った。琉球と沖縄の美しさが伝わる物語でした。
読了日:05月26日 著者:池上 永一
テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)テンペスト 第三巻 秋雨 (角川文庫)
読了日:05月24日 著者:池上 永一
テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)テンペスト 第二巻 夏雲 (角川文庫)
読了日:05月23日 著者:池上 永一
テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)テンペスト 第一巻 春雷 (角川文庫)
もっと難しいかと思ってたけど読みやすかった。寧温も周りの人もみんな魅力的で楽しい。女達の戦いなどはコミカルで面白い。
読了日:05月22日 著者:池上 永一
GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)GOSICKVII‐ゴシック・薔薇色の人生‐ (角川文庫)
話がぐっと進んで終盤に近づいてきた気配。オカルト省と科学アカデミーが、コルデリアとヴィクトリカとブロア侯爵がどうなるのか楽しみ。
読了日:05月21日 著者:桜庭 一樹
薔薇密室薔薇密室
創作された物語にしても真実にしても薔薇を抱き込み生きる人間というのは美しすぎる。倒錯していくコンラートを含めてこの現実離れした世界が実在していたらと思ってしまう。ユーリクとミルカや薔薇の若者とコンラート、エルゼとナタニエル、一つ一つの話がずっしり重く濃厚でこの世界観にどっぷりと浸かれた。
読了日:05月19日 著者:皆川 博子
文明の子文明の子
人物の名前やモノの名前一つとっても、太田さんのこだわりが凄く感じられたし、小説を愛している人なんだなぁと改めて思わされた。全編通してきらきらしているし、優しい光と風に溢れている。太田さんは人間が好きなんだろな、その素直さが涙が出るほど羨ましい。
読了日:05月16日 著者:太田 光
エンジョイしなけりゃ意味ないね (幻冬舎文庫)エンジョイしなけりゃ意味ないね (幻冬舎文庫)
アッコさんがかわいい。「まだ好きじゃない」のアッコさんはそんなに好きじゃなかったけど、「あともう少し」と「六年後、またはYeah!」と読み進めていくうちに好きになった。ちょっとプライド高く、後輩には弱い部分を見せなく、語ってしまったりする。でも本当の自分の大切なところは見せない、ってかわいい。「千鶴餅」や「エンジョイしなけりゃ意味ないね」も好きでした。
読了日:05月15日 著者:朝倉 かすみ
砂の王国(下)砂の王国(下)
きっとこのまま上手くいかないんだろうな、その時どうするんだろうって思ってたので、これから先が気になるところで終わってしまって消化不良気味。美奈子とのことや、卓人たちと大地の会に対していくところや、仲村の真意など知りたかった。山崎がまたどん底から這い上がっていくところが見たかった。
読了日:05月14日 著者:荻原 浩
砂の王国(上)砂の王国(上)
仲村の素性が気になる。新興宗教として成功するのか、他に沢山あるものと同じように埋もれてしまうのか。
読了日:05月12日 著者:荻原 浩
しかたのない水 (新潮文庫)しかたのない水 (新潮文庫)
フィットネスクラブって個人で来てる人が多いしこんなに色んな人が集まるところって他にはないかも。「クラプトンと骨壷」が好き。
読了日:05月10日 著者:井上 荒野
上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)
次々とあり得ないような災難が練と千華子に降りかかりすぎて少し冷めた目で「こんなになんでも乗り越えていけるものか」と見てしまった。千鶴子も急にいい母親になり、でも相変わらず練のことは考えていなかったりと好きになれなかった。一つ一つの謎解きのような冒険としては面白かった。
読了日:05月09日 著者:恩田 陸
上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)
練と千華子がたくましい。自分だったら生きることを諦めてしまいそう。二人が精神的に大人だなぁと思った。今後どうなるのか楽しみ。
読了日:05月07日 著者:恩田 陸
春のとなり春のとなり
戦後、焼け野原だったところがどんどん復興していく町と活気付いていく人達。何もやりたいことがなくて周りに置き去りにされていく自分。この時代ほど映画や演劇などにみんなが一点に夢中になっているところが羨ましい。
読了日:05月05日 著者:泡坂 妻夫
格闘する者に○ (新潮文庫)格闘する者に○ (新潮文庫)
面接官とのやり取りで悔しい思いをするところがほんとに痛い程わかる。理不尽なことでもどうしようもないことって溢れるほどある。それに対する可南子をかわいいと思った。でもそれを暖かく見守ってくれる西園寺さんのような人もいる。二木くんと砂子との三人組も好き。
読了日:05月03日 著者:三浦 しをん
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
二人の詳しい過去が気になる。自分に危害を加える相手は容赦なく叩き伏せている小佐内さんも見てみたい。小鳩は小市民にならなくても学校生活を切り抜ける要領のよさを持っている感じがした。小佐内さんの小さい体に吸い込まれていくかのように消えるスイーツ。小佐内さんかわいい。
読了日:05月02日 著者:米澤 穂信
僕たちは歩かない (角川文庫)僕たちは歩かない (角川文庫)
優しい文章が続く小説。「僕たち」がすんなり26時間制の東京に入り込み馴染んでいく様がよくて、読んでいるこちらも当然のようにその世界を受け入れられる。「僕たち」の一人が脱落していくときも悲しいが綺麗すぎて受け入れてしまう。一番好きなセリフは「"こちら側"では二時間多いから夜余分に冷え込むんだ。分かるだろ?」
読了日:05月01日 著者:古川 日出男
NECK (講談社文庫)NECK (講談社文庫)
絵も入っているし、さくさく読める変な話たち。「a story」と「the original」が好きでした。「a story」のノジャジャがかっこよすぎる。変な走り方も強すぎるところも母親とのやり取り、どれを取っても良い。「the original」は愛媛川を掘り出しに行ったら女の人が抱きつくように埋まっていたところがこの本の中で一番怖くて面白くてぞくぞくできた。
読了日:05月01日 著者:舞城 王太郎

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
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