クリームパン

昨日のぴったんこかんかんの鶴竜関の笑顔がかわいすぎて、久々に萌えた。癒された。あの犬のようなかわいさよ永遠に続いてくれ。

そして2012年12月分の読書。

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7293ページ
ナイス数:142ナイス

シュガータイム (中公文庫)シュガータイム (中公文庫)感想
小川さんの小説の中でもストレートに心情が伝わってくる小説だったと思う。どうしようもないことで世の中は溢れているけれど時間は無常に過ぎていく、それを忘れるために食に逃げ込むのか、食べる間は何も考えないでいいからか、ただその時間をやり過ごすためなのか。
読了日:12月31日 著者:小川 洋子
黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2感想
クワコーってやっぱりダメ人間だけど根っからの悪人ではないからこういう愛すべきダメ人間大好き。前作に続き、底辺大学とはいえなんでクワコーみたいな人が准教授になれるんだろうかと思いながらのジンジンの謎解きを読み進めるのがほんとに楽しい。
読了日:12月31日 著者:奥泉 光
女王国の城 下 (創元推理文庫)女王国の城 下 (創元推理文庫)感想
宗教って一つの国のようなものでやっぱり他者にとっての常識が違うので中々理解できない部分が大きくて軟禁状態に対して納得できないと思うけどEMCの面々がそれを打破しようとする姿が痛快だった。宗教と宇宙人って少し胡散臭いけどそこがなんだか面白い。このシリーズは初めて読んだので他の作品も読みたい。
読了日:12月30日 著者:有栖川 有栖
女王国の城 上 (創元推理文庫)女王国の城 上 (創元推理文庫)感想
邪教ではないのかもしれないけれど、宗教って独自のルールの中で生きているし、不思議な建物といい異世界に入り込んだ感じ。ここからどうやって日常に戻っていくのか楽しみ。
読了日:12月28日 著者:有栖川 有栖
水の家族水の家族感想
静かで水が流れるようにゆったりときれいな文章。この文章に浸っていられるのが心地よくて読みながら折々に再読するんだろうなと思わされる。自分がいてもいなくても世界は存在し続けるんだなという、少し残酷だけど攻撃性はない鋭さでその事実をつきつけられるけれどそれをすんなり受け入れられる。そして圧倒される。
読了日:12月26日 著者:丸山 健二
魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?感想
ミステリーに魔法使いを出してしまったら何でもありになってしまわないかと懸念してたけど、魔法使いとしてあんまり優秀じゃないマリィと、キャラとして好みの椿木警部のおかげで楽しめた。ミステリー部分よりそういう部分を楽しむ小説。
読了日:12月25日 著者:東川 篤哉
真綿荘の住人たち真綿荘の住人たち感想
住人たち全員が好き。最初は綿貫さんと晴雨さんの関係性がよく理解できなかったけれど、晴雨さんの過去と綿貫さんの17年間の想いが重なってくるとなんとなく霧がかってた部分が晴れてきたようで2人のような関係もありなんだなと思った。住人達の距離感が絶妙で、みんながみんな悩みを解決できたり、自分の一番に望んだ形を掴んだわけじゃないけれど、ひとつの形を見出せていて羨ましかった。
読了日:12月24日 著者:島本 理生
団地の女学生団地の女学生感想
「爪を噛む」が好きだった。女性が親しい人に感じる嫉妬とその中には親しさもある微妙な感情を書き表してあって共感できる。都みたいな天然のようで中身が見えない、でも要領がいい人っている。この女子同士でしかわからない世界をうなずきながら読んだ。
読了日:12月22日 著者:伏見 憲明
晴天の迷いクジラ晴天の迷いクジラ感想
3人とも家族に悩まされている部分があって、でもその家族自身も悩んでいるからこその干渉であって、それを考えるとやるせなくなる。みんな良かれと思って、大事にしたいからなので誰のことも嫌いになりたくない。3人の母親たちにも家族にも物語がある。それを知りたい。
読了日:12月21日 著者:窪 美澄
炎都―City Inferno (徳間文庫)炎都―City Inferno (徳間文庫)感想
最初はヘリもあるし物資も届けば、避難もできるから大丈夫でしょうと思ってたけど、ほんとに百鬼夜行であんな妖怪たちがたくさんだとどうにもできない…と怖さに震えた。香流は剛胆って言葉だけで片付けられないほど勇気があるなぁ。もう少し足がすくんでもよさそうなものだけど。珠星の生まれ変わったあとが気になる。
読了日:12月20日 著者:柴田 よしき
偶然の祝福 (角川文庫)偶然の祝福 (角川文庫)感想
最初は小川さん本人のエッセイかと思ってしまった小説家のお話。小さい頃にもう母親を頼れないと決断していてすごく大人だし、周りの人を観察してそれを小説として生み出していく様が面白かった。自分の書いた物語を好きな人にプレゼントする「キリコさんの失敗」と「エーデルワイス」が好き。
読了日:12月18日 著者:小川 洋子
ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)感想
あんなに追い込まれた状況でも自分の命よりお金に執着していたりして、瑠璃子も江島も怖いが慎介も怖い。交通事故に関しては自分がどんなに注意していても巻き込まれることがあるし、そうなると被害者も加害者もやるせなく、どこに自分の感情をもっていけばいいのかわからなくなるのかも。
読了日:12月17日 著者:東野 圭吾
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活感想
桑幸が凄く人間臭くてある意味正直な人間で、探偵役はジンジンだし、主人公としてダメなところがいっぱいだけど憎めなくて応援してしまう。かっこいい教授が謎を解決していくより、こういうダメな人が好き。
読了日:12月16日 著者:奥泉 光
本屋さんで待ち合わせ本屋さんで待ち合わせ感想
あまり知られていない本が多いし、ジャンルの偏りがなく参考になった。三浦さんの読書量は凄い…。文楽や歌舞伎関連の本は難しそうだと敬遠していたけれど、東海道四谷怪談をわかりやすく書いてあって面白かったので頑張って手を伸ばしてみようかと思った。
読了日:12月14日 著者:三浦 しをん
とにかく散歩いたしましょうとにかく散歩いたしましょう感想
出不精で、明日一つの外出の予定があると落ち着かない。これにすごく共感できる。犬という生き物は賢者で愚か者っていうのにも。自分のだめな部分を多く共感できて、自分ってほんとだめだなって思ってる部分でも小川さんのように作品に昇華できて共感をよんでっていうサイクルにできてるのって素晴らしい。ハダカデバネズミが気になる。
読了日:12月13日 著者:小川 洋子
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)感想
日記のとりとめのなさはあるけれど、そこが面白かったり、訳はわからないけどそれが日記だよなぁと思ったり。ブログって結構なんでも許容してくれるものなんだなって気付いた。
読了日:12月13日 著者:川上 未映子
追撃の森 (文春文庫)追撃の森 (文春文庫)感想
ブリンとハートがヴァンで会った時に昔からの友達のようにすんなり会話しているところでぞっとした。お互いがお互いを理解しきっている不思議な関係の追うものと追われるもの。ブリンとグレアムもただのハッピーエンドじゃないところが面白い。関係って傍からみてすっぱりわかるほどのものなんてないんだなぁ。解説にあったようにブリンがハートを逮捕して取り調べしている場面も確かに読んでみたい。
読了日:12月12日 著者:ジェフリー ディーヴァー
緩やかさ緩やかさ
読了日:12月9日 著者:ミラン・クンデラ
OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)感想
話の幅が広くて色んなジャンルの小説が楽しめた。ホラー要素が入っている話と「日本改暦事情」が好きでした。「日本改暦事情」は「天地明察」の番外編みたいな話かと思ったらダイジェストのようなものだったとは。「天地明察」は未読なので楽しみになった。
読了日:12月8日 著者:冲方 丁
かわいそうだね?かわいそうだね?感想
2編とも面白かった。綿矢さんは人の小さな機微を上手く描いてあるので「かわいそうだね?」では3人の誰の気持ちもわかる、でもやっぱり男ってずるいなぁと樹里絵の後押しをする方向に自然に気持ちが流れていく。「亜美ちゃんは美人」さかいちゃんはずっとこのまま亜美ちゃんの横で引き立て役の人生を悩みながらも歩んでいくのかと思っていたら、さかきちゃんは自分の複雑な亜美ちゃんへの気持ちを抱えたまま支えることを選ぶなんて。早く離れることでしか幸せを掴むことはできないんじゃ…と思ってただけにさかきちゃんの強さに感動。
読了日:12月7日 著者:綿矢 りさ
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)プリンセス・トヨトミ (文春文庫)感想
大阪の人達がこの大きな秘密を抱えて誰にも喋らないなんて無理じゃないかなぁと思いつつも、この大きすぎる話にはわくわくしてしまう。すれちがう人達のあの人もこの人も知っているけどそんなことは表面に出さず暮らしているだなんて、そして王女の危機にだけ団結するなんて。5億という税金が大阪国に許されているのは有り得なさそうだけど、茶子の向こう見ずなところがかわいくてこういうプリンセスはいいなと思えた。
読了日:12月6日 著者:万城目 学
FOR RENT ―空室あり― (幻冬舎文庫)FOR RENT ―空室あり― (幻冬舎文庫)感想
親子愛についてか、祖父母の死の真相についてか他のものにか、何を焦点に読みすすめていいか少し戸惑いながら読了。姉弟も桂子もだけど、沢山の人物が出てるけれどあまり理解できる人がいなかったのが戸惑いの原因かも。
読了日:12月3日 著者:森谷 明子
小川洋子対話集小川洋子対話集感想
作家だけじゃなくてミュージシャンやスポーツ選手と色んなジャンルの人と色んな話をしているのが面白かった。小川さんが佐野元春江夏豊との対談では一ファンになって話している様子は、対象は違っても夢中になって応援した人はいるので共感できる。
読了日:12月1日 著者:小川 洋子

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