7月分

毎日暑いですね。何をしても暑くて死にそうで、喋るのにも、食べるのにも口を開くのが面倒でしょうがない。より人間としてダメになっていく。喋り方を忘れていく。どう夏を過ごしていいのかわかりません。計画停電に怯える日々。何その地獄。

7月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:6042ページ
ナイス数:88ナイス

魔術師(イリュージョニスト)〈上〉 (文春文庫)魔術師(イリュージョニスト)〈上〉 (文春文庫)
読了日:07月30日 著者:ジェフリー ディーヴァー
ナニカアルナニカアル
当時は絵画なども戦意高揚のためのものを描かされていたりしたけど、作家にはペン部隊というものがあったなんて。夫がいるけど恋人もいて、その子供を内緒で産むなど、この時代の混乱の中だから可能なのかな。どこまでが本当に林芙美子に起こったことかわからないけど興味深かった。
読了日:07月28日 著者:桐野 夏生
トロイメライ 唄う都は雨のち晴れトロイメライ 唄う都は雨のち晴れ
トロイメライの続編で、気になっていた虎寿達のその後がわかったりして嬉しかった。黒マンサージの正体がいまだにわからない…。また続編あるとわかるんだろうか。
読了日:07月26日 著者:池上 永一
ブラフマンの埋葬ブラフマンの埋葬
埋葬ってタイトルに入っているので別れの時が来るんだろうと思いながら読むことになったけど、こんなに早く唐突にその時が来るなんて。もっと長い時間を創作者の家で過ごして欲しかった。一晩でおくるみを作ってくれたレース編み作家がいい。最後までブラフマンが何の動物なのか気になるもわからなかった。庭から林、森まで風景と夏なのにひんやりとする温感が肌で感じられるような小川さんの文章が特に活きる小説でした。
読了日:07月25日 著者:小川 洋子
太陽を曳く馬〈下〉太陽を曳く馬〈下〉
ほとんど理解できていないけど、仏教家達がオウムをインチキと言う前に真剣に論争しているのが面白かった。彰之の彰道への手紙はこれは坐っている状態の僧侶の頭の中じゃないのかなと思う不思議さがあった。これから合田はどうなるんだろう。こんな弱い合田は初めてだった。
読了日:07月25日 著者:高村 薫
太陽を曳く馬〈上〉太陽を曳く馬〈上〉
三年前の事件の話が大半でその話が末永の件にどう繋がるのか、今回の捜査が進むにつれ何か三年前の事件が大きく変わることがあるのかと思うと緊張しつつ読み進めていた。オウムも絡んでくるのか、楽しみ。そして合田と加納の今後も。
読了日:07月22日 著者:高村 薫
赤い指 (講談社文庫)赤い指 (講談社文庫)
一人の家族を守るために他の家族を犠牲にしようとするなんて悲しすぎる。昭夫にはもっと早く自分の犯そうとしている罪に気付いてほしかった。加賀とお父さんとの最期の話が知れてよかった。お父さんはそんなに自分を責めないでいいと思うけどな。
読了日:07月19日 著者:東野 圭吾
砂時計 (光文社文庫)砂時計 (光文社文庫)
推理小説集ってことだけど推理部分はあまりなく、主に紋章上絵師や手品についてのストーリーという感じ。それを職業にもしていた泡坂さんによるものなのでもちろん楽しく読める。やっぱりどの話のどの登場人物にも泡坂さんの愛が感じられる。
読了日:07月18日 著者:泡坂 妻夫
桃色トワイライト (新潮文庫)桃色トワイライト (新潮文庫)
好きな小説家の人のエッセイ読むと主義主張が強すぎて辟易することがあるけど、三浦さんのエッセイはただただ楽しいから好き。ダメな女子っていつまでもダメだけど、かわいい。
読了日:07月17日 著者:三浦 しをん
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
外国人に対して嫌だとか思ったことなかったのでそういう風に考えてる人が沢山出てきてびっくりした。むしろ文化の違いなどがあるからこそ面白いんじゃないかな。特にドルジってば魅力的。本屋襲撃に対してどう考えても強盗以外の意図がありそうなのに参加してしまっている椎名ってば一番変人かも。
読了日:07月16日 著者:伊坂 幸太郎
ばらばら死体の夜ばらばら死体の夜
解は何でも手に入れようとするずるい男だ。そしてゴミ箱に人差し指をすてるとそのまま何もなかったように忘れられる。大人としての生活が成り立ってなかった解と美奈代の二人の関係はどちらかがどちらかを殺さない限り終わらなかったんだろうなと思った。
読了日:07月14日 著者:桜庭 一樹
トロイメライトロイメライ
何ごとも全部解決じゃなくて少しの無常があるところが良かった。テンペストと同時代の話で王宮との遠さを感じることができたし、テンペストに出てきた人物が沢山出てくるのが楽しかった。
読了日:07月13日 著者:池上 永一
絵小説絵小説
宇野さんの絵が合っているなぁと思っていたら、小説の方が絵にそって書いてあるなんて面白いなと思った。「赤い蝋燭と」「美しき五月に」が好きでした。
読了日:07月12日 著者:皆川 博子
オリンピックの身代金オリンピックの身代金
東京オリンピックが開催された年から50年近く経って変化したことは沢山あるけど、変わってないものも多いんだなと思った。仕事の元請け、下請け孫受けの形態での待遇や、そこに関わる人の諦めなど。体制側に対する国男の反発に凄く共感できたので、なんとか思いを遂げてほしいと応援してしまった。でもできるなら国男には犯罪を犯さない形で日本を変えて方に従事してほしかった。
読了日:07月11日 著者:奥田 英朗
優しいおとな優しいおとな
出てくるほとんどの大人に悪い人がいなくて、大人も子供もまっすぐだからこそ生き難いんだろうなって思えて嫌いな人がいなかった。「子供を持った母親のエゴイズム」っていう言葉が印象的。読後感が良かった。
読了日:07月07日 著者:桐野 夏生
馬たちよ、それでも光は無垢で馬たちよ、それでも光は無垢で
ちょっと薄れつつあったあの日のテレビや写真でみた衝撃が蘇った。古川さんがその時感じたことをそのまま言葉にしてあったので直球でガツンとくる。
読了日:07月06日 著者:古川 日出男
ヴィヨンの妻 (新潮文庫)ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
読了日:07月05日 著者:太宰 治
聖餐城聖餐城
この時代のヨーロッパの歴史は薄い知識しかないから難しいかと思ったけど割りと読みやすかった。日本はそんなに宗教も民族も多くないからこんなことが起こり得るのかぁと興味深かった。残虐な掠奪や国を超えて傭兵を雇ったりするこのがあることも。出自がわからないし、信仰するものがないアディがとにかくフロリアンに忠実に仕えこの長い戦争を通じて大人になっていく姿を見守って読み進めるこのが出来て楽しかった。アディはなんで馬の胎から生まれてきたのかやっぱり気になる。
読了日:07月04日 著者:皆川 博子

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
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