2月分

最近Lidaさんが好きすぎてどうしよう。いつまでも体質としてバンギャ的なものって離れられないんですねー。困ったもんですねー。

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6743ページ
ナイス数:107ナイス

晩年 (新潮文庫)晩年 (新潮文庫)
読了日:2月27日 著者:太宰 治
マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)マイナス・ゼロ 広瀬正・小説全集・1 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)感想
狭いごく一部の人間の間で話が進むけれど、それが時間の環の中で活きてくるのが面白い。あの人は何者なんだろう、あの人はこの時間の中何をしているのだろうという疑問が伏線となり、終盤に回収されていく様は読んでいて気持ちがよかった。タイムトラベルものは書ききられていて中々難しいけれど時代と相まって面白かった。
読了日:2月25日 著者:広瀬 正
ペガサスの挽歌 (シリーズ 日本語の醍醐味 4)ペガサスの挽歌 (シリーズ 日本語の醍醐味 4)感想
これって児童文学でいいんだろうかと思うくらい皆川節がたっぷりの物語や、残酷なだけじゃない人間の陰と欲望の部分を描いてある話など、どの話も本当に面白く短編でありながらもその濃厚な世界観は70年代から今も変わらない。今まで埋もれていたこんなに魅力的な物語たちが単行本化したこと感謝。
読了日:2月24日 著者:皆川 博子
れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)れんげ野原のまんなかで (ミステリ・フロンティア)感想
図書館の日常とちょっとした謎。NDCを使った図書館ならではの謎ときがなるほどと思えた。物語的には大きな盛り上がりもなく、人物も限りある人達だけなので大きな事件もないのでミステリを読みたいときは物足りないかも。
読了日:2月22日 著者:森谷 明子
哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン
読了日:2月21日 著者:マーク ローランズ
太陽のパスタ、豆のスープ太陽のパスタ、豆のスープ感想
料理をするときってなるべく要領よくやろうと料理のことしか頭にないので他の悩ませていることなどを一時的にでも考えなくてすむので便利で、っていう部分が理解できる。そのあと食べられるし、料理って身近で手軽にできるから良い。でも考えるのがめんどくさくなる日もあるっていうのもわかる。あすわって何気に家族も友達もいい人達に囲まれているのできっと大丈夫。
読了日:2月19日 著者:宮下 奈都
あいあい感想
あの時代、大きな病気もせず老いて命を全うすることはとても大変なことが感じられた。その中で寛斎とあい夫婦が医者としてなしてきたことって大きすぎる。人間としても親としても夫婦としても理想の二人。二人が自分の中の正しいことを曲げない大人だったから周りの人にも自然とめぐまれたんだろうな。
読了日:2月18日 著者:高田 郁
しずかな日々しずかな日々感想
説明過多でないところが好き。それでも光輝と母親とおじいさんの微妙な関係がうかがえる。母親と祖父母の間に何があったのかわからないけれど、母親が始めた新しい仕事を思うと家出したことにも何か一方的な母親の思いがあったのだろうとうかがえる。それでもこのしずかできらきらした日々を抱えることができて、光輝は生きていけるんだなと思うと羨ましい。
読了日:2月16日 著者:椰月 美智子
神様のカルテ (小学館文庫)神様のカルテ (小学館文庫)感想
患者と医者の関係って難しい。患者は医者に頼るしかないだから、医者は必要以上に上から目線になってしまうことって多い。でもこの小説に出てくる医者は患者と同じ目線でモノを言ってくれる。あと相性も大事だと思った。もし自分が死期が近い状態だったからはっきり余命を言ってもらって好きに生きろと言われるほうがありがたい。
読了日:2月15日 著者:夏川 草介
板尾日記〈1〉 (幻冬舎よしもと文庫)板尾日記〈1〉 (幻冬舎よしもと文庫)
読了日:2月15日 著者:板尾 創路
ルート350 (講談社文庫)ルート350 (講談社文庫)感想
古川さんの中では読みやすい方の短編集でした。少しずつリンクというかキーワードが重なっているようなところが面白い。「ストリートライター、ストリートダンサー、ストリートファイター」が人間の多面を描いてあって好き。高校生が自分の秘めている部分を外で全く感じさせないって魅力的。
読了日:2月13日 著者:古川 日出男
水底の森 (下) (水底の森) (集英社文庫)水底の森 (下) (水底の森) (集英社文庫)感想
風子って境遇は悪いけれどそんなに不幸な人生だとは感じなかった。沢山の人と出会い愛されていて、一瞬でも幸せを感じる瞬間は何度かあったんじゃないだろうか。それより洋次や健児が不器用な生き方しかできず最期まで悲しい。偶然が重なりすぎて人間関係が狭い中でどんどん縺れていっているけれど、それがなくても結局器用な生き方ができない人には同じ結末だったんだろう。
読了日:2月12日 著者:柴田 よしき
水底の森 (上) (水底の森) (集英社文庫)水底の森 (上) (水底の森) (集英社文庫)感想
風子が二つの殺人の犯人なのかというと違う気がするけど、そうだとしたら何があったのか誰が真犯人なのか気になる。あの事件起こるまでの風子の人生も。要は自分勝手すぎて全く感情移入できなかったけれど、今後好きになれるのかどうか。
読了日:2月11日 著者:柴田 よしき
地の鳥 天の魚群地の鳥 天の魚群感想
家族全員が少し狂っている。石脇氏は良い家族になるべきと努力をしているけれどそれが空回ったり、自ら壊したり。Kという人物はどういう人だったのか、娘はどうなったのかわからなく、気になる部分は多いけれどこれでいいと思える終わりだったし面白かった。「神器 軍艦「橿原」殺人事件 」や「虫樹音楽集」に通じるものが見えてわくわくする。
読了日:2月10日 著者:奥泉 光
永遠をさがしに永遠をさがしに感想
和音って凄く大人で冷静だと思う。15歳がいきなりあんなことになったら混乱するし、反抗してもしょうがないけれど現実をすんなり受け入れている。周りの人にあまりにも病気がありすぎて、悲劇があってこその展開は少し苦手でした。
読了日:2月8日 著者:原田 マハ
ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
読了日:2月7日 著者:レイ・ブラッドベリ
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)感想
日常を偏ってない平等な視点で描いてあって大きなことは何も起こらないけれど、つまらないことは全然なくてきらきらしている。干渉もせず、でも存在も認めてくれるこんな食堂いいなぁ。
読了日:2月5日 著者:吉田 篤弘
困ってるひと困ってるひと感想
闘病って病気そのものとの闘いの他にも保険や介護などの制度への対応がほとんどと言っていいくらい大きく占めていて、ただ病気を考えればいいんじゃないことがわかった。本人も大変だけれど家族や友人も大きく関わってくるし、長くなればなるほどその関係も変わってきて「してもらって当然」となってしまいがちな自分の気持ちとの闘いもあるんだなぁ。
読了日:2月4日 著者:大野 更紗
真鶴真鶴感想
自分も真鶴のような場所が欲しい。ふらりと訪れて一泊できて、人々は無干渉で海があって。物事って何もかも突然起こるものなのかも。夫の失踪も妊娠も母親になることも。その中で淡々と生きていかなければならない人達の物語。
読了日:2月3日 著者:川上 弘美
最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)最終目的地 (新潮クレスト・ブックス)感想
ちょっと頼りなかったオマーが最初はディアドラの一押しというきっかけがあったけれど、独り立ちしていく様は応援してしまう。大きな出来事が起きるわけじゃなくてゆっくりとした時間が過ぎていき読みやすい。グアテマラってこんなにゆったりした国なのかな。
読了日:2月2日 著者:ピーター キャメロン
不連続の世界 (幻冬舎文庫)不連続の世界 (幻冬舎文庫)感想
「月の裏側」とは全然関係ない話。多聞という人そのものがそういう雰囲気を持っているからなのか、ホラー要素はないんだけど何故か不穏な気分になってしまう短編ばかり。夜行列車っていう舞台は人を告白に駆り立てるものがあるのかも。
読了日:2月1日 著者:恩田 陸

読書メーター

1月分

黒中夢のDVDを観てえぐられておる。色々と。

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7813ページ
ナイス数:168ナイス

月の裏側 (幻冬舎文庫)月の裏側 (幻冬舎文庫)感想
再読。この鳥肌がたつぞくぞくがくせになってしまいそう。そこに恐怖の存在知があることを知ってしまう気付いてしまう怖さ、自分は盗まれていないかどうかの不安。完璧に閉鎖されているわけじゃないのに逃げ場がないことってほんとに怖い。
読了日:1月30日 著者:恩田 陸
アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)
読了日:1月28日 著者:小川 洋子
書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記感想
確かに本人や編集者さんがおっしゃるようにこんなに本を、特に海外翻訳ものを沢山読んでいる人ってなかなかいない。わたしは海外ものは少し苦手なのでこの本を参考に手を伸ばしてみたい。
読了日:1月27日 著者:桜庭 一樹
王様は島にひとり王様は島にひとり感想
池上さんてほんとに意地悪なんだなってことがわかるエッセイ集。色んな周りの人に意地悪な目線で観察し、エッセイのネタを探している。中途半端に同情的でない徹底的な部分が小説と一緒でした。
読了日:1月27日 著者:池上永一
神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件感想
この人は一体何者なんだろう。というのが全員に当てはまってもう何がなんだかわからないかれどそれも面白いから不思議。あるべき理想を求めるだけじゃなくて、今ある現実を受け入れることもしないと全否定だけじゃ何も変わらないし始まらない。お互いに理解するってことは何事も根底にそれがある。
読了日:1月26日 著者:奥泉 光
神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件感想
ミステリだけじゃなくて色んな要素を含んでいる。戦時下の緊迫感があったと思えばコミカルな調子になったり、沢山の人が出てくる割にはキャラが立っているのでわかりやすく飽きることなく読める。橿原の目的が何なのか、殺人事件はどう解決するのか今後の展開が楽しみ。
読了日:1月24日 著者:奥泉 光
THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」感想
色んなジャンルの本が紹介されているので参考になった。本って自分も人に薦める時にネタバレしないであらすじを面白く伝えるのって苦労するけど本屋さんも同じでそれが上手な人もいれば、ただ自分の売った冊数を書くようなちょっと下手な人もいて。やっぱり人への薦め方って難しい。
読了日:1月22日 著者:ミシマ社 編
傷痕傷痕感想
マイケル・ジャクソンそのものが頭に浮かんでしまってこれでいいのかなと思いつつ読みすすめることに。スターだけど家族について書かれているので自分が思う家族に照らし合わせて考えられた。親ってやっぱり少し変人でも無条件に子供のことを愛してくれたらそれだけで最高の親なんだなと。
読了日:1月21日 著者:桜庭 一樹
隻眼の少女隻眼の少女感想
ほとんど状況証拠しかないのに自信満々に推理し、逮捕や自殺に追い込むのでこんな探偵役いいのかなと思っていたら単に犯人だったとは…とある意味驚きました。17年越しでわかる動機には興味をそそられた。
読了日:1月20日 著者:麻耶 雄嵩
わたくし率 イン 歯ー、または世界わたくし率 イン 歯ー、または世界感想
歯って確かに不思議な部位だ。生え変わるし、骨なのに見えているし。青木くんの彼女の前でどんどん溢れてくる不思議なわたしわたしの妄想が面白い。それにまともに対応している彼女も面白い。
読了日:1月18日 著者:川上 未映子
オリエント急行の殺人 (創元推理文庫)オリエント急行の殺人 (創元推理文庫)感想
外国のミステリは時代や宗教、価値観の違いから難しいのが多いけれどアガサ・クリスティはとにかく読みやすいし、推理部分もわかりやすい。
読了日:1月17日 著者:アガサ クリスティ
彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)感想
陣治の愚直でかっこ悪い姿、顔をしかめてしまいそうな嫌な癖がリアルに想像できる。好きにはなれないけれど嫌いにもなれないから、十和子の酷い扱いはもうちょっと労わってあげてほしいと同情してしまう不思議な人。十和子の「こんなはずじゃなかったんだ。愛されるのは自分のはず」という思いを陣治はどこまでも受け止めてそれでも楽しいと言えるという、ああいう形の想いもあるなんて。もうちょっと二人には器用な生き方をしてほしかった。
読了日:1月15日 著者:沼田 まほかる
犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)
読了日:1月14日 著者:東野 圭吾
人生なんてくそくらえ人生なんてくそくらえ感想
鋭い言葉に耳が痛い。ほんとに的確な言葉たちなのでそれを受け止められる状況と自分ではないので、少し自分がいやになってくるが、何でも批判するだけじゃなくて道を照らしてもくれるから救いがある。
読了日:1月13日 著者:丸山健二
世界クッキー世界クッキー感想
甥っ子たちにお尻を見せて笑わせたり、お母さんからもらったクリスマスプレゼントにお母さんと一緒に笑顔になったり家族の話が楽しかった。以前読んだエッセイでもお父さんとお母さんの喧嘩が壮絶だったりしたので家族の話をもっと読みたい。
読了日:1月12日 著者:川上 未映子
犬身犬身感想
犬を見てるだけで顔が自分でも柔和になったり、触りたいと思ったりするのはまではわかる。その先の犬そのものになりたいっていうのは犬が好きの延長線上にある感情なのかって思えてわかりにくい感情だけど面白い。途中から犬と飼い主の関係じゃなくて梓の家族問題になり、最後は朱尾も目的を捨てて中途半端にフサに同情して非情さがなくなって話が少しずれてきていたのでもうちょっと房子の感情の異常さを読み続けていたかった。
読了日:1月11日 著者:松浦 理英子
ザ・万歩計ザ・万歩計感想
カンゲキ氏の話が面白かった。何故歌うのか、何故その歌なのか気になるけれどこのまま歌ってほしいから聞けないもどかしさ。万城目さんの周りには魅力的な人が多い。
読了日:1月10日 著者:万城目 学
和菓子のアン和菓子のアン感想
普段口にするようなお馴染みの和菓子ぐらいしかしらないから、上生菓子にあんなに色んな意味が込められているなんて知らなかったし無性に食べたくなる。謎解き部分はとってつけた感があるし、自分が客だったら余計なお世話と感じてしまいそうでした。
読了日:1月9日 著者:坂木 司
虫樹音楽集虫樹音楽集感想
虫と音楽、カフカとジャズの共演。普段は気持ち悪いと嫌っている、思考停止している存在の、虫というものが進化した形態として描かれているのが面白かった。小説とエッセイが混じって存在しているので、何がリアルでそうじゃないのかわからない不思議な感覚に陥る。それがとても心地よい。そして渡辺と畝木という強烈な人に惹かれる。イモナベってどこまで先を見越して公演していたんだろう。音楽っていろんなジャンルにイモナベのような人がいる。
読了日:1月8日 著者:奥泉 光
くちびるに歌をくちびるに歌を感想
自分が中学生の頃よりみんなしっかりしている。特にサトル。ただでさえ中学生のときなんて自分の中から流れ出してくる自我と周りの状況が合わなくて悩んでいるものだけど、自分の決められた将来をすんなり受け入れられるなんて。サトルとナズナの共作となった歌詞を読んでみたかった。
読了日:1月7日 著者:中田 永一
ゴールデンスランバー (新潮文庫)ゴールデンスランバー (新潮文庫)感想
こんなこと日本じゃ起きないといいきれなく、あってもおかしくないのかも。首相一人じゃなくて沢山の人が亡くなってしまって悲しいが、岩崎や親のように無条件に信じてくれる人がいるのって羨ましい。事実と証拠を突きつけられても、信頼の方が大きいことってある。
読了日:1月6日 著者:伊坂 幸太郎
月と六ペンス (新潮文庫)月と六ペンス (新潮文庫)感想
難しいのかと思ってたけれど割と読みやすかった。一つのことに才能がある人ってこういう偏屈だったり、悪人が多い。そして天才の影で犠牲になるダークのような人もいる。一つのことに魅せられた人の悪さと才能をストレートに描いてあってすんなり読めた。
読了日:1月3日 著者:サマセット・モーム
やどかりとペットボトル (角川文庫)やどかりとペットボトル (角川文庫)感想
ぶっとんでいるお母さんの存在のせいで最初は小説かと思ってしまうほど、池上さんの幼少期って面白い。主にお母さんのせいで。今まで読んだ小説の元になっているようなエピソードが沢山でこの話はあの小説かもと思いながら読めて楽しかった。
読了日:1月2日 著者:池上 永一

読書メーター

夢見るみたい

minimocha2013-01-22

発売されて1ヶ月近く経っているけれど天使の檜舞台の白昼夢の諸々を。
メンバーそれぞれの想いは12年分あって、12年分のパワーアップもしていて、それはもうとても良いライブだった。有紀がファンのことを気遣う言葉を何度も繰り返していた。メンバーにはあんまり背負いすぎないでほしい。
12年前から華月との長い長い対話が始まって、それは今も続いていて、その事実を受け入れられているのかいないのか。自分でもよくわからない。
当時、Raphaelはメンバーも自分も10代でそのメッセージ性の強い歌詞もあって共感どころか依存していてRaphaelが自分の道を照らしてくれる存在で、道しるべで。活動休止が決まったときは足がすくみ震えた。メインコンポーザーだった華月の不在でそれは当然だし、実際ファンもメディアも自然の成り行きとしていた。けれどダメだった。理解はしていたけれどその事実を拒否して思考停止していた。「でも嫌だ。でも無理だ」しか考えられなかった。

人間関係に悩んだり、自分のことが嫌いになったときにRaphaelを聴いて、ラジオでのメンバーの言葉を聴いて癒された。それは今も変わっていなくて。去年、信じていた人からの手痛い裏切りがあってショックだったときも、Raphaelに助けを求めていた。10代の頃から全然成長してないし自分にイヤになったりするけれど、どうしようもく息苦しいときに自分にはRaphaelしかない。Raphaelについては盲目的なところがあるのかもしれない。
今回の再演も色んな意見があっただろうけれどRaphaelのメンバーがまた集うっていうことは本当に嬉しかった。有紀がブログで10年分の想いを書いていたとき、「お前が逝けばよかった」という言葉がぶつけられることも多かったと知って、Raphaelのメンバーにどうしてそうなるのかと怒りとその考えが不思議すぎてわからなかった。今回の再演でサポートの方々含めメンバーにそういう言葉がないといいな。
あの2日の再演でがあって、また何年後かにあるかどうかわからないけれど、Raphaelの面々が集って再演を夢見て、やっと活動休止の事実を受け入れる姿勢が出来た気がする。

クリームパン

昨日のぴったんこかんかんの鶴竜関の笑顔がかわいすぎて、久々に萌えた。癒された。あの犬のようなかわいさよ永遠に続いてくれ。

そして2012年12月分の読書。

2012年12月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7293ページ
ナイス数:142ナイス

シュガータイム (中公文庫)シュガータイム (中公文庫)感想
小川さんの小説の中でもストレートに心情が伝わってくる小説だったと思う。どうしようもないことで世の中は溢れているけれど時間は無常に過ぎていく、それを忘れるために食に逃げ込むのか、食べる間は何も考えないでいいからか、ただその時間をやり過ごすためなのか。
読了日:12月31日 著者:小川 洋子
黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2感想
クワコーってやっぱりダメ人間だけど根っからの悪人ではないからこういう愛すべきダメ人間大好き。前作に続き、底辺大学とはいえなんでクワコーみたいな人が准教授になれるんだろうかと思いながらのジンジンの謎解きを読み進めるのがほんとに楽しい。
読了日:12月31日 著者:奥泉 光
女王国の城 下 (創元推理文庫)女王国の城 下 (創元推理文庫)感想
宗教って一つの国のようなものでやっぱり他者にとっての常識が違うので中々理解できない部分が大きくて軟禁状態に対して納得できないと思うけどEMCの面々がそれを打破しようとする姿が痛快だった。宗教と宇宙人って少し胡散臭いけどそこがなんだか面白い。このシリーズは初めて読んだので他の作品も読みたい。
読了日:12月30日 著者:有栖川 有栖
女王国の城 上 (創元推理文庫)女王国の城 上 (創元推理文庫)感想
邪教ではないのかもしれないけれど、宗教って独自のルールの中で生きているし、不思議な建物といい異世界に入り込んだ感じ。ここからどうやって日常に戻っていくのか楽しみ。
読了日:12月28日 著者:有栖川 有栖
水の家族水の家族感想
静かで水が流れるようにゆったりときれいな文章。この文章に浸っていられるのが心地よくて読みながら折々に再読するんだろうなと思わされる。自分がいてもいなくても世界は存在し続けるんだなという、少し残酷だけど攻撃性はない鋭さでその事実をつきつけられるけれどそれをすんなり受け入れられる。そして圧倒される。
読了日:12月26日 著者:丸山 健二
魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?感想
ミステリーに魔法使いを出してしまったら何でもありになってしまわないかと懸念してたけど、魔法使いとしてあんまり優秀じゃないマリィと、キャラとして好みの椿木警部のおかげで楽しめた。ミステリー部分よりそういう部分を楽しむ小説。
読了日:12月25日 著者:東川 篤哉
真綿荘の住人たち真綿荘の住人たち感想
住人たち全員が好き。最初は綿貫さんと晴雨さんの関係性がよく理解できなかったけれど、晴雨さんの過去と綿貫さんの17年間の想いが重なってくるとなんとなく霧がかってた部分が晴れてきたようで2人のような関係もありなんだなと思った。住人達の距離感が絶妙で、みんながみんな悩みを解決できたり、自分の一番に望んだ形を掴んだわけじゃないけれど、ひとつの形を見出せていて羨ましかった。
読了日:12月24日 著者:島本 理生
団地の女学生団地の女学生感想
「爪を噛む」が好きだった。女性が親しい人に感じる嫉妬とその中には親しさもある微妙な感情を書き表してあって共感できる。都みたいな天然のようで中身が見えない、でも要領がいい人っている。この女子同士でしかわからない世界をうなずきながら読んだ。
読了日:12月22日 著者:伏見 憲明
晴天の迷いクジラ晴天の迷いクジラ感想
3人とも家族に悩まされている部分があって、でもその家族自身も悩んでいるからこその干渉であって、それを考えるとやるせなくなる。みんな良かれと思って、大事にしたいからなので誰のことも嫌いになりたくない。3人の母親たちにも家族にも物語がある。それを知りたい。
読了日:12月21日 著者:窪 美澄
炎都―City Inferno (徳間文庫)炎都―City Inferno (徳間文庫)感想
最初はヘリもあるし物資も届けば、避難もできるから大丈夫でしょうと思ってたけど、ほんとに百鬼夜行であんな妖怪たちがたくさんだとどうにもできない…と怖さに震えた。香流は剛胆って言葉だけで片付けられないほど勇気があるなぁ。もう少し足がすくんでもよさそうなものだけど。珠星の生まれ変わったあとが気になる。
読了日:12月20日 著者:柴田 よしき
偶然の祝福 (角川文庫)偶然の祝福 (角川文庫)感想
最初は小川さん本人のエッセイかと思ってしまった小説家のお話。小さい頃にもう母親を頼れないと決断していてすごく大人だし、周りの人を観察してそれを小説として生み出していく様が面白かった。自分の書いた物語を好きな人にプレゼントする「キリコさんの失敗」と「エーデルワイス」が好き。
読了日:12月18日 著者:小川 洋子
ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)感想
あんなに追い込まれた状況でも自分の命よりお金に執着していたりして、瑠璃子も江島も怖いが慎介も怖い。交通事故に関しては自分がどんなに注意していても巻き込まれることがあるし、そうなると被害者も加害者もやるせなく、どこに自分の感情をもっていけばいいのかわからなくなるのかも。
読了日:12月17日 著者:東野 圭吾
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活感想
桑幸が凄く人間臭くてある意味正直な人間で、探偵役はジンジンだし、主人公としてダメなところがいっぱいだけど憎めなくて応援してしまう。かっこいい教授が謎を解決していくより、こういうダメな人が好き。
読了日:12月16日 著者:奥泉 光
本屋さんで待ち合わせ本屋さんで待ち合わせ感想
あまり知られていない本が多いし、ジャンルの偏りがなく参考になった。三浦さんの読書量は凄い…。文楽や歌舞伎関連の本は難しそうだと敬遠していたけれど、東海道四谷怪談をわかりやすく書いてあって面白かったので頑張って手を伸ばしてみようかと思った。
読了日:12月14日 著者:三浦 しをん
とにかく散歩いたしましょうとにかく散歩いたしましょう感想
出不精で、明日一つの外出の予定があると落ち着かない。これにすごく共感できる。犬という生き物は賢者で愚か者っていうのにも。自分のだめな部分を多く共感できて、自分ってほんとだめだなって思ってる部分でも小川さんのように作品に昇華できて共感をよんでっていうサイクルにできてるのって素晴らしい。ハダカデバネズミが気になる。
読了日:12月13日 著者:小川 洋子
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)感想
日記のとりとめのなさはあるけれど、そこが面白かったり、訳はわからないけどそれが日記だよなぁと思ったり。ブログって結構なんでも許容してくれるものなんだなって気付いた。
読了日:12月13日 著者:川上 未映子
追撃の森 (文春文庫)追撃の森 (文春文庫)感想
ブリンとハートがヴァンで会った時に昔からの友達のようにすんなり会話しているところでぞっとした。お互いがお互いを理解しきっている不思議な関係の追うものと追われるもの。ブリンとグレアムもただのハッピーエンドじゃないところが面白い。関係って傍からみてすっぱりわかるほどのものなんてないんだなぁ。解説にあったようにブリンがハートを逮捕して取り調べしている場面も確かに読んでみたい。
読了日:12月12日 著者:ジェフリー ディーヴァー
緩やかさ緩やかさ
読了日:12月9日 著者:ミラン・クンデラ
OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)感想
話の幅が広くて色んなジャンルの小説が楽しめた。ホラー要素が入っている話と「日本改暦事情」が好きでした。「日本改暦事情」は「天地明察」の番外編みたいな話かと思ったらダイジェストのようなものだったとは。「天地明察」は未読なので楽しみになった。
読了日:12月8日 著者:冲方 丁
かわいそうだね?かわいそうだね?感想
2編とも面白かった。綿矢さんは人の小さな機微を上手く描いてあるので「かわいそうだね?」では3人の誰の気持ちもわかる、でもやっぱり男ってずるいなぁと樹里絵の後押しをする方向に自然に気持ちが流れていく。「亜美ちゃんは美人」さかいちゃんはずっとこのまま亜美ちゃんの横で引き立て役の人生を悩みながらも歩んでいくのかと思っていたら、さかきちゃんは自分の複雑な亜美ちゃんへの気持ちを抱えたまま支えることを選ぶなんて。早く離れることでしか幸せを掴むことはできないんじゃ…と思ってただけにさかきちゃんの強さに感動。
読了日:12月7日 著者:綿矢 りさ
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)プリンセス・トヨトミ (文春文庫)感想
大阪の人達がこの大きな秘密を抱えて誰にも喋らないなんて無理じゃないかなぁと思いつつも、この大きすぎる話にはわくわくしてしまう。すれちがう人達のあの人もこの人も知っているけどそんなことは表面に出さず暮らしているだなんて、そして王女の危機にだけ団結するなんて。5億という税金が大阪国に許されているのは有り得なさそうだけど、茶子の向こう見ずなところがかわいくてこういうプリンセスはいいなと思えた。
読了日:12月6日 著者:万城目 学
FOR RENT ―空室あり― (幻冬舎文庫)FOR RENT ―空室あり― (幻冬舎文庫)感想
親子愛についてか、祖父母の死の真相についてか他のものにか、何を焦点に読みすすめていいか少し戸惑いながら読了。姉弟も桂子もだけど、沢山の人物が出てるけれどあまり理解できる人がいなかったのが戸惑いの原因かも。
読了日:12月3日 著者:森谷 明子
小川洋子対話集小川洋子対話集感想
作家だけじゃなくてミュージシャンやスポーツ選手と色んなジャンルの人と色んな話をしているのが面白かった。小川さんが佐野元春江夏豊との対談では一ファンになって話している様子は、対象は違っても夢中になって応援した人はいるので共感できる。
読了日:12月1日 著者:小川 洋子

読書メーター

11月分

今月は諸々の事情により半月ほど家を離れていたらあんまり読めなかった。年間目標の200冊は超えたっぽい。

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:5031ページ
ナイス数:99ナイス

私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)感想
平野さんの読んだことある小説は少し難しかったけれどこの本は分かりやすく書かれていて自分でもすんなり読めた。人とのコミュニケーションが下手な人や、対人で悩んでいたことを許容してくれる部分が大きくあった。これから人間関係で悩んだ時に、新しい「分人」の考え方を取り入れると悩みを軽減してくれるし、スムーズに行くことも出てくるのではないかなと思えた。
読了日:11月30日 著者:平野 啓一郎
ドッグマザードッグマザー
読了日:11月29日 著者:古川 日出男
10月はたそがれの国 (創元SF文庫)10月はたそがれの国 (創元SF文庫)感想
ちょっと強迫神経症のような人々が出てきてちょっとぞわっとする話が多いように感じた。時代も国も関係なく人間の内面を描いてあるので怖いけど理解できるし面白かった。
読了日:11月27日 著者:レイ・ブラッドベリ
シューマンの指 (100周年書き下ろし)シューマンの指 (100周年書き下ろし)感想
天才にも苦悩があれば、その天才の近くにいる凡才にも苦悩がある。と思っていたら意外な結末だった。一つのことに魅せられている人って自分の世界があるから周りのものは見えなくてああいうことになるのかもしれない。
読了日:11月25日 著者:奥泉 光
切羽へ切羽へ感想
島に住んでいる人達は本土と島を強く意識しているんだろうというのが、本土に住んでいてもなんとなくわかる気がする。石和って人が最後までどういう人なのかわからなかった。でも石和も月江もしずかさんのような人も色んな人がいてそれを認めてくれて包容してくれるのが島なのかなと思った。
読了日:11月23日 著者:井上 荒野
双頭のバビロン双頭のバビロン感想
生きるのに精一杯でほかの事に構っていられない時代、スケールが大きく描かれているけれどそれにも負けない人物・物語を魅力的に書いてあって最後までこの世界に浸ったまま終えられる。二人の人生そのものがゲオルグの創る映画のように嘘のなさ。ゲオルグユリアンはずっとお互いの存在を感じながらの日々を過ごしていて、そこにヴァルターやツヴェンゲル、ブルーノが絡んできて、私欲だけじゃなくただただ純粋な相手への想いも感じられて本当に面白かった。
読了日:11月22日 著者:皆川 博子
コロヨシ!!コロヨシ!!感想
父や祖父のことをもっと知りたいなと思ってたのでそれがあんまり知れなかったところが残念…と思ったら続編があるんですかね。掃除をスポーツとし描いてあるのは面白く、フィギュアスケートっぽいのかなと考えながら読んでました。でもどういう人が向いているのか、技術向上していく部分をいまいちつかめず終わってしまった。
読了日:11月19日 著者:三崎 亜記
一瞬と永遠と一瞬と永遠と感想
当たり前のことだけど、萩尾さんみたいな有名で大御所でも憧れた人がいたことが嬉しかった。映画や小説やバレエ、音楽。沢山の影響を受けたものが紹介されていたので手をだせずにいたものにこれを機会に触れてみたいと思う。
読了日:11月11日 著者:萩尾 望都
錦繍 (新潮文庫)錦繍 (新潮文庫)感想
最初は10年前の真相が明かされるのかと思っていたら、それより二人の死生観やこれからの生き方に話がシフトしていく様が面白かった。長い人生は小さな選択の連続でそれにより自分の道もだけど近しい人も大きく左右されていて、生と死は同じものかどうかわからないけど、どちらも苦しいものなんだろう。
読了日:11月9日 著者:宮本 輝
花嫁のさけび (講談社文庫)花嫁のさけび (講談社文庫)感想
解説を読んでやっと少しの違和感の原因に気付いた。でも小説を犠牲にしていることはなく貴緒のことをみんなが絶賛していたりするが実は人間らしいところがあるところなど面白く読めるし、ミステリとして堂々としていてこういうところが泡坂さんの素晴らしいところだと思った。
読了日:11月9日 著者:泡坂 妻夫
ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)ウォッチメイカー〈下〉 (文春文庫)感想
今までのライムシリーズの中で一番好き。どんでん返しもあるのはわかっているはずなだし、7作目ともなるとある程度予想の範囲内に終わってしまうかも…と危惧しながら読んだけどそんな心配いらなかった。ヘイルを捕まえられなかったということはまたライムのチームとの対決が見られそうなので今からわくわく。
読了日:11月7日 著者:ジェフリー ディーヴァー
ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)ウォッチメイカー〈上〉 (文春文庫)
読了日:11月5日 著者:ジェフリー ディーヴァー
乙女なげやり (新潮文庫)乙女なげやり (新潮文庫)
読了日:11月3日 著者:三浦 しをん
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)感想
やっぱり小鳩と小佐内さんは一緒にいるのがしっくりくるな。あと健吾は前から好きだったけど、今作でやっぱり魅力的な人だともっと好きになった。
読了日:11月2日 著者:米澤 穂信
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
読了日:11月1日 著者:米澤 穂信

読書メーター

10月分

最近は月20冊は読まないと、という強迫観念すらある。

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:7243ページ
ナイス数:136ナイス

竜が最後に帰る場所竜が最後に帰る場所感想
「ゴロンド」読んでいると、小さい頃自分の活動範囲外には未知の世界が広がっていてそこから出ることに底知れない怖さを感じたことを思い出した。でも興味もあってその境界線を超えていける大人って凄いなと思っていた。
読了日:10月31日 著者:恒川 光太郎
カラーひよことコーヒー豆カラーひよことコーヒー豆感想
日常を過ごしている中で見過ごしている一瞬の感情を上手く表されていて共感できることが多かった。いつの間にか年齢だけは大人になっているけれど変わらないことの方が多いし、小さい頃からしっかりしている人には年齢に関わらず大人を感じてああなりたいと思ったことを思い出した。
読了日:10月29日 著者:小川 洋子
深い河深い河感想
日本人は仏教と神道が主な国で八百万の神々がいるし他の宗教にも割と寛容な方だと思うので大津のような考えが理解できた。信じるものの中の矛盾にも触れたけれどそれでも自分の神についていける大津のような人が増えると宗教が理由の争いも減るのかもしれない。大津はきっと幸せを感じていたけれど、もっと上手に生きてほしかったし一人の男性としても幸せになってほしかった。
読了日:10月29日 著者:遠藤 周作
快適生活研究快適生活研究
読了日:10月27日 著者:金井 美恵子
ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
面白かったけど新宿クラスに限らず沢山の生徒が死にすぎているのが何とも…。脱走に成功したアキラとシゲル以外の人達がどうなっているのが気になる。また同じ世界になるとしてもサブカルのようなものって日本人にとってはなくてはならないもの。
読了日:10月26日 著者:恩田 陸
ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)感想
状況は悲惨だし希望を持てるような世界ではないけど、アングラでの裏の生活は人間らしさに溢れていて楽しそう。力で抑えつけられているものが、爆発したときにどうなってしまうのか、今後が楽しみ。学生達は卒業できるのか、脱走するのか。
読了日:10月24日 著者:恩田 陸
魔王 (講談社文庫)魔王 (講談社文庫)感想
考えすぎてしまう兄と考えないようにする弟。どっちの気持ちもわかる。自分は強迫観念のように考えすぎてしまい、不安になったり恐怖を感じたりすることがあるので、なるべく考えないようにするけどそれはもう癖のようになってしまっているのでどうしようもない。だから理想は弟の方。運が良くなることを兄が憑いたからって何も考えないで納得できるのが羨ましい。それにしてもやっぱりあのバーのマスターも兄と同じで不思議な力を持ってたんだろうか。
読了日:10月22日 著者:伊坂 幸太郎
妄想気分妄想気分感想
小川さんって小説を愛してるし、小説からも愛されている人なんだと感じた。本を読むときに小川さんのように一文一文をしっかり自分で吟味できているのかなと考えさせられる。これからの本と自分との向き合い方が変わりそうな予感がする。
読了日:10月21日 著者:小川 洋子
製鉄天使製鉄天使
読了日:10月20日 著者:桜庭 一樹
消失グラデーション消失グラデーション感想
自分が傷つくのがいやで周りに軽薄な態度をとってしまう繊細な主人公、敵対する人達は鈍感で性格も悪い。みたいな少女マンガでもないような設定が苦手で最初は読み進めるのが辛かったけど、最後柴田がただの悪い人じゃないとわかってよかった。性別のからくりはミステリの常套手段なのでなんとなくそうかなと思ったけど男でも女でも椎名のことがあまり好きになれなかった。樋口は好き。
読了日:10月19日 著者:長沢 樹
心に雹の降りしきる心に雹の降りしきる感想
都筑の過去は確かに投げやりになる要素はあったけど、井狩にあんな仕打ちしちゃうほどなのかなと思えたので終盤、あんなに負傷しまくって戦ってるのにびっくりした。井狩と祥子のように善人でひたむきな人生を送っている人に降りかかる悲劇が大きすぎてつらい。
読了日:10月17日 著者:香納 諒一
夢は枯れ野をかけめぐる夢は枯れ野をかけめぐる
読了日:10月15日 著者:西澤 保彦
ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム感想
二重・三重スパイが当たり前で裏をかいたりまたその裏の裏を…という探りあいで、何が真実が見極めることって普通じゃ出来なさそう。この常人じゃ務まらない仕事をしているスパイ達は何を信じて何を頼りにして生きていくんだろう。
読了日:10月14日 著者:柳 広司
葛野盛衰記葛野盛衰記感想
一族や都は栄えたり滅びたりするし、一人ひとりの人生に焦点を合わせてみていると小さくない出来事なんて全然ないし、名前しか知らない人に人格が出てくるけど、大きな歴史の流れとして見ると人が人生で成し得ることなんて小さいのかもしれないし逆らえることなんて何もないのかも。人間って生かされていると感じる小説。
読了日:10月13日 著者:森谷 明子
少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)感想
高校生くらいの女子のプライドの高さ、純粋さ、残酷さがわかる。優しい気持ちを感じた直後に憎しみが湧いたりすることってある。二人が図らずも与えた因果応報が巡り巡ってどういう風に返ってくるかも見てみたい。たかおのおっさんが好き。
読了日:10月11日 著者:湊 かなえ
神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))神狩り (ハヤカワ文庫 JA (88))感想
古代文字の解析についてはよくわからないからさらりと読み進めていたけど、理解力があったらもう少し楽しめたんだろうなと思うと残念。絶対的な力を持っているものに対していくことって楽しい。神って本当に全知全能なのか。
読了日:10月9日 著者:山田 正紀
閑人生生 平成雑記帳2007~2009 (朝日文庫)閑人生生 平成雑記帳2007~2009 (朝日文庫)感想
自分は色んなことに感情が先になってしまうけれど高村さんは冷静に今を見れているなと感じた。考え、想像することの重要さを痛感する。
読了日:10月8日 著者:高村 薫
ジェノサイドジェノサイド感想
戦争を書くって宗教、人種、民族…色々絡んでいるからそれを平等な視点で書ききるっていうことと、作者の主張を押し付けない形にするって難しいことなんだろう。小説ではわかりやすい絶対悪っていうのが作れてしまうけど、それを読む側としては少しの嫌悪を持ってしまう。新人類についての話はスケールが大きく、たとえ今の人類に脅威になるとしてもわくわくせざるをえず面白かった。
読了日:10月7日 著者:高野 和明
回転木馬回転木馬感想
12年は長すぎる。ゆいのことも含めて今後二人が12年の時間をどう埋めていくか、どう暮らしていくか気になる。唯も言ってたけど大谷や高倉がただ貴之をかばっているのって、一方的な見方しかしていなくて本当に残酷。貴之にとっては唯を取り戻して新しくスタートできるけど、唯は自分のプライドと現実をどう折り合いをつけていくのかなぁ。
読了日:10月4日 著者:柴田 よしき
晴子情歌 下晴子情歌 下感想
晴子と彰之の二人の人生だけじゃなく戦争も時代も絡んで、自分の場所を見失っている息子に母親が自分の生い立ちを手紙で語るって不思議な感覚だなぁ。一見大きなものに流されて生きているようでそうじゃなく、足立や松田もみな、一人一人が自分の意思を持って生きてる時代だと感じた。
読了日:10月2日 著者:高村 薫
晴子情歌 上晴子情歌 上
読了日:10月1日 著者:高村 薫

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